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   王子は誰だ 19   


こんばんは。ナーでございます。
ナーの住む町に木枯らし1号がやってきました。
全方位向かい風の日々がやって来たー。

王子、20話に大手がかかってしまいました。5話完の筈だったのに。
そろそろ起承転結の転に片足ツッコめたのかな。どうでしょう。



「ねぇキョーコちゃん、ところで『カレー』って何?」
「えぇ?コーン、カレーはカレーよ。説明…んーっメニューに載ってないかな…って
あるわけないか。こんなお高そうなラウンジにカレーなんて」

キョーコはテーブルに置いてあったメニューをぱらぱらとめくる。

「俺が体を借りてる『敦賀さん』が食べたいって思ってるんだけど、何?美味しいの?」
「えぇ!敦賀さんが何かを食べたいって思うなんてっ…あ、そうか。事務所でお会いした時、フェリックスさんが
食べたいって言ってたのを聞いて、そんな気分になったのかな?」
「…そうかもね?」

敦賀さん、何を作っても美味しいよって言ってくれるけど、やっぱり食べたいって思ってるものを作ってあげたら、
もっと喜んでくれるんじゃないかしら?
きっとフェリックスさんみたいに…は無理か。あそこまで子供みたいにはしゃぐ敦賀さんは想像できないわね。

キョーコは想像して笑った。

「うん。カレー、美味しいよ?今日のお昼にフェリックスさんにシーフードカレーを作ってあげたの。
すっごい偏食家でね、野菜をほとんど食べないの。ホントに困った手のかかる王子様なのよ?」
「…ふーん」

あれ?エアコンの温度が下がったみたい。

キョーコは周りをキョロキョロと見回した。

「…俺、カレーよりハンバーグが食べたいな。キョーコちゃん覚えてる?2人でハンバーグ王国を作ったこと」
「うん!勿論よ。そうそう、フェリックスさんにもハンバーグを作ってあげたの。そうしたらね、うちのシェフのより
美味しいって!大げさよねぇ~」

満更でもない様子の笑顔のキョーコに蓮はイラつく。

「ねぇキョーコちゃん…そのバ…王子のこと…好きなの?」
「え?好きよ?」

ガタッ

蓮は勢いよく立ち上がった。

「コーン?どうしたの!?」
「何それ!?アイツのこと、キョーコちゃん好きなの?俺よりもアイツの方が好きなの?」

真剣な蓮の様子にキョーコは驚く。

「なっ…何を言い出すのよ、コーン。ビックリするじゃないの。コーンより好きな人なんて……いっいないわよ?」
「…今すごく間があったよ?」

すっごい目が泳いでる…しかも誤魔化そうとして鳴らない口笛でスースー言ってるし。
どういうこと?最上さん、あのアホ王子にほだされたとか?…まさか本当に好きになったとでも?

…それとも、まさか…

「誰?俺より好きな奴って。…まさかショーちゃん?」

ガチャン!!

キョーコは真っ青になって立ち上がる。

「なっ何を言い出すの!ある訳ないでしょ!どうしてあんな奴が急に出てくるのよっ!!コーン、本気で怒るわよ?」
「だってキョーコちゃんのファーストキスの相手は俺でしょ?なのにその俺よりも好きな奴が現れるなんて…
いったい誰なの!」
「ふぁっ!! ~~~~~~~~っ」

自分からコーンへのキスを思い出してキョーコは固まる。

っ~~~そうだった!私、グァムでコーンとキキキキスしたんだぁ~~~~っ
敦賀さんの事で頭がいっぱいだったのと、コーンに再会できた嬉しさですっかり忘れてたぁ~~~~っ

挙動不審になったキョーコを蓮は真剣に見据える。

最上さん、一体いつの間にそんな奴が君の前に現れたっていうんだ!!
不破じゃないなら、本当にあの王子の事を好きになったのか!?

「ねぇ、キョーコちゃん… キョーコ、俺、キョーコのことを愛してるって言ったよね?」
「うゎい!」
「キョーコ、俺の事どう思ってるの?」

ねぇ、最上さん、教えてよ。偽物の妖精王子より本物の王子の方がいいの?

蓮の真剣な眼差しにキョーコは耐えきれなくなった。

「~~~っもう!コーンのバカァ~~~!敦賀さんの顔と声でそんなことを言わないでぇーっ!」
「えっ…」

キョーコは真っ赤になって椅子にすとんと座り、机に突っ伏した。
蓮から毒気が一気に抜かれる。

敦賀さんの顔と声って…最上さん、どういうこと?


「つっ敦賀さんに「キョーコ」って呼んでもらった気になっちゃうからグァムでも『キョーコ』って呼んじゃダメって
言ったのにぃ~っ
まさか敦賀さんの本物ヴォイスで聞くことになるとは夢にも思ってなかったわよぉーーー」


最上さん…まさか…


「まさか…キョーコちゃんの好きな人って敦賀さ「わーーーーーーーーーーーっ」」

がばりっと上げた顔は、ゆでダコのように真っ赤だった。

「だっ駄目だからね?誰にも言っちゃ駄目よ?~~~もうっ!必死に隠してきたのにぃーっ!コーンのバカーーっ」

目に涙を溜めてキョーコは叫ぶと、また顔をテーブルに伏せてしまった。
伏せて表情は窺えないものの、髪の合間から見える耳たぶは真っ赤に染まっている。


全身の力が抜け、蓮はストンッと椅子に体を落とした。


最上さん…ホントに?ホントに俺の事を…





つづく。




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