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   王子は誰だ 21   


久しぶりに本物王子登場です。
久しぶりすぎて王子のおバカ加減を忘れております。



『あれ?マリア?』
『フェリックス様、目が覚めたのね。体調はいかが?』

体調?
…あ、そうか、現実逃避するために体調不良ってことにしたんだっけ。寝たら忘れてた。
ふぅ、危ない危ない。

『うん、随分回復したよ。…あれ?キョーコは?』
『お姉さま、急用ができて外出したの』
『ふーん。急用かぁ』

フェリックスは少しさびしそうに呟いた。

フェリックス様が拗ねてる…。可哀想になってきちゃったわ。

『あのね、お姉さまの急用は済んだらしいの。
でもそのあと、お知り合いの方と偶然会ったらしくて、下のラウンジでお茶をしてるのよ?だからもうすぐ帰ってくると思うの』
『本当?』

フェリックスのしょんぼり顔が一瞬で笑顔になった。

『ねぇマリア、喉渇いてない?なんか小腹も空いた気がするんだけど。あっ3時だ!マリア、おやつ食べたくない?』
『ぷぷっ!!』

フェリックス様、分かりやすすぎますわっ!お姉様のそばに行きたいのね?

マリアは顔を真っ赤にして笑いをこらえた。

『ホントだ、なんか喉が渇いたわー。そうだフェリックス様、ここのラウンジのケーキ、すごくおいしいのよ?』
『本当?マリア、ご馳走するよ!ホールで!』

フェリックスはマリアの手を繋いでラウンジへと向かった。


**


「ねぇコーン、どうやって人間の体に出入りするの?」
「それはね、入りたい人が眠っている間にお邪魔するんだ。
…夢にお邪魔して、ほんの少しの間、体を借りてもいい?って聞いて、いいよって言ってくれたら交渉成立」

キョーコが一瞬でメルヘンの世界に旅立つ。

「凄いっ。私も夢で妖精に会えるかな…。お会いできるなら体のレンタル、毎晩でもヤブサカじゃないわ。
コーン、お友達に私のこと紹介しておいて!」

興奮気味に手を胸の前でグッと握り締めながらキョーコは妖精との交流を懇願する。

「でもコーン、どうして敦賀さんを選んだの?」
「…」

頑張れ俺。メルヘン、ロマンチック、メルヘン…

「コーン?」
「あ、うん。…キョーコちゃんの近くに行きたいって念じた時、同じように…キョーコちゃんの近くに居たいって
一番強く思ってる人のところに魂が飛ばされるんだよ。
だから、敦賀さんが、この世で一番キョーコちゃんの傍にいたいって願ってる人間なんだね」

キラキラと眩しい笑顔にキョーコは固まる。

コーン、何てことを言うのよ!
敦賀さんが私に少しでも好意を持ってるんじゃって勘違いしちゃうじゃない
…そんなことあるわけないのに。

「…キョーコちゃん?聞いてる?」
「私のことなんて誰も何とも思ってないからよ。そんな中、敦賀さんが、あの子はお世話係を本当にできてるのか?って
心配して下さってて、それをコーンがキャッチしたんじゃないかしら?」


俺は君の傍に…隣にいたいって本当に思ってるんだよ。
後先なんて考えずに、今ここでこんな茶番、おしまいにしてしまおうか…

「ねぇ、キョーコちゃん…」

蓮はキョーコに手を伸ばした。



『おー。いい雰囲気のラウンジ~』
『でしょ?紅茶もいい茶葉が置いてるのよ?』
『へー…』

マリアとの会話も気もそぞろに、フェリックスはキョーコを探してラウンジ内をキョロキョロと見回すと、窓際の席に
日を浴びて輝く栗色の髪を発見した。

『あっ!キョーコみっけ』
『ほんと、お姉さまですわ』

フェリックスの指差す方をマリアは笑って仰ぎ見て絶叫した。

「誰ですのーーーっ!お姉さまと一緒にいる金髪碧眼美麗はーっ!」

マリアの叫びに気づき、キョーコが振り返ると、フェリックスとマリアが立っていた。

「あっ、フェリックスさん、マリアちゃん!」


まさかこのタイミングで乱入とは…

蓮は視線の先にいる、驚いた表情のフェリックスを見てため息をつき、伸ばしかけていた手ですっかり冷めた
コーヒーを一口飲んだ。


フェリックスは蓮の顔を凝視しながらずんずんと近づく。

さっきキョーコを抱えてた俳優に似てる?そっくりっていうか同一人物?
でも髪が黒くないし、真っ黒いオーラ発してない。…別人?

2人の席にたどり着いたフェリックスは、尚も蓮に顔を寄せる。

『ふっフェリックスさん、近い近い近すぎます!お互いの顔まで20センチ切ってます!!
不審者を検めるような目付きも初対面の相手に対して失礼でしょ!礼儀知らずですよ!』

…初対面?やっぱり、さっきの俳優とは別人か?

眉を寄せて、蓮との距離を詰めたままフェリックスは首を捻る。

慌てるキョーコとは反対に、蓮は笑顔を浮かべてフェリックスを見ている。

気づかないなんて…本当に可哀想な王子様なんだ。
同じ気づかないでも、最上さんには子供の頃からの刷り込みがあるからね。いつまでもメルヘンの住人で可愛すぎるよ。

「お姉さま、こちらの方…蓮さまよね?どうして蓮さま、金髪に碧の目をしているの?何かの撮影とか?」
「うふふっ!違うのよマリアちゃん。この人はね、敦賀さんの姿をしてるけど、敦賀さんじゃないのよ」

えーっ絶対に蓮さまよ!

マリアが反論しようとして蓮を見上げると、蓮はマリアにウィンクを送った。

ニコニコと笑うキョーコを見て蓮は笑う。その蓮を見てフェリックスのこめかみがピクリと動く。
そんな3人を見てマリアは思う。


大人3人、何やってるのかしら…。さっきの事務所の光景再びってところね…




つづく。




Comment
楽しみです!
毎回楽しみにしております。そしてぷぷっと笑みがこぼれます(笑)。

王子は誰なんでしょうねーww
リアル王子と妖精王子、そして闇の国の住人様。
三つ巴(いや、人数的には2人かw)のお姫様争奪を楽しみに待ってます♪強化月間嬉しいです!!
流石に。
キョコさんと同席してるのは「蓮様」の筈とおもってるマリアちゃんには別人には見えないですよねー。そもそも「そんな筈ない!」と思いこんでいなけば同じ顔ですし。(笑)あとあとマリアちゃんに呆れられること確実な妖精さんの振り。ライバル登場でこのあとの妖精さんの振る舞い計画は何かかわるのでしょうか?(笑)
Re: 楽しみです!
ゆみーのん様
コメントならびに訪問ありがとうございますー!!

ぷぷっいただきました。
王子対決、笑っていただけるようにがんばりまーす。
強化になったか謎ですが、やっぱりおバカなフェリックスは書いてて楽しいです!
Re: 流石に。
まじーん様
やっぱりこの4人で一番状況把握しているのがリアル小学生という悲しい状況です。
妖精王子は策士でいられるのか・・・
頑張って続き妄想しますー。
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