HOME   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト  »  長編   »  [完]コングラッチェ!  »  コングラッチェ 1

   スポンサーサイト   


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

   コングラッチェ 1   


本日妄想をポロッと書き始めて6カ月となりました。
なので勝手に祝います。王子の最終話を書けって話なんですが、
放置して新しいお話をスタートさせて祝います。(王子、ちゃんと途中まで書いてます…)

6カ月ついでに、こっそり隠して置いていたカウンターをリセットして表に置きました。
キリ番踏まれた方がいたらご連絡ください。

学園ものを書いてみたい…なんて考えて、記憶の地層から自分の高校時代を掘り返してみたら、
甘酸っぱい要素よりミラクルな思い出がザクザクでてきたので、それをネタにしてみました。つづくまで。
パラレルです。
万が一、ピー学園出身ですか?なんてクリーンヒットなお便りが来たら、ナーは速攻逃げ出します。



「… ご卒業おめでとうございます。 在校生代表 最上キョーコ」


壇上で送辞を読み上げて一礼し、キョーコは卒業式の会場となっている体育館壁際の生徒会役員、教師席へと戻った。
LME学園高等部の卒業式で、生徒会長のキョーコは在校生代表として送辞を任されていた。

ふぅ。何とか形になったかな?

「お疲れ様、最上さん」

大任を終えて一気に緊張が解れ、ホッと息をついたキョーコに、後ろの席に座る教師が笑いながら労いの言葉をかけてきた。

「敦賀先生!チェックありがとうございました。まさか最後の最後、社先生がインフルエンザでお休みなんて想定外でした。
ずっと現国の社先生に見てもらってたので、ものすごく不安だったんです」
「お役に立ててよかったよ。何せ生徒会指導担当だからね」

卒業式に送辞を読む羽目になったキョーコの作文を、式前日に休んだ社の代わりに数学担当教師の敦賀蓮がチェック、指導していた。

「こらっ、気を抜かない。静かにしてなさい」
「「すみません」」

座ったまま振り返った飯塚教頭に怒られて、蓮とキョーコは目を合わた後、肩を竦め合った。

生徒会長だった石橋君が突然の休学からのアメリカ留学。そのせいで、のほほんと副会長をやってた私が
会長をやる羽目になって数ヶ月。送辞とか面倒なことばっかり押し付けられて。石橋君、ちょっぴり恨んでます…。


卒業式は滞りなく進んでいく。


「見事な二極化ね。格差社会の縮図よ」
「天宮さん…」
「ほら、あの辺。3組の百瀬先輩を見なさいよ。滑り止めに早稲畑大を確保して、T大に向けて一直線よ?ホント…輝かしい未来に目を向けてる人がいると思えば、どうして村雨先輩は卒業式に予備校のパンフレットなんか持ち込んでるのよ!真性のバカなんだわ!」

隣に座っている書記の天宮千織さんは、可愛くて人当たりが良いと好感度が高いけど裏の顔は…
自分に嘘をつけない正直者です。

「それに卒業式ってもっと厳かなものなんじゃないの?別れを惜しんで泣いたり?
それが何よ。仮装パーティじゃない!仮装まで行かなくても袴にブーツとか似合わないスーツとか。
極めつけがあれよ。金髪に羽織袴って!どこぞの成人式かっつーの!!」
「あわわわ」
「クスッ。仕方が無いよ天宮さん。1月から私服OKになった上に高校生活最後のお祭り気分なんだ。何を着て来ようが彼らの自由だよ」
「自由自由って…生徒がくそなら教師もくそねっ!」
「高校生活最後の日を仮装パーティでおどけて締めくくるのも彼らの選択した道。まさに個人の責任の下の自由さ。それを今更教師の責任といわれても困るよ」

ハブVSマングース…

ジリジリとした火花が見えるのは幻覚かしら?

正体を知られている敦賀先生への天宮さんの物言いは容赦ないし、それに応える先生だって怯まない。
いつだって私が勝手にオロオロしているだけなんだけど…心臓に悪いわ。

そう、この高校は近隣住民から『入るときは一流、出るとき三流』と言われるアホ製造高校。
『生徒の自主性を重んじる校風』なんて甘い響きだけど、自分を律せない生徒は堕落する一方よ。
そうよ、堕落しきったいい例があいつなのよ。

「風紀委員長もあんなだし?…キョーコさん、どうにかならないの?」
「何度言っても無理だもん…」
「幼馴染みなんでしょ?駄馬なんだからちゃんと手綱引きなさいよっ」
「だっ駄馬!?」

堕落しきった幼馴染み、パーカーのフードを被りイヤホンで音楽を聴きながら足でリズムを取っている、クロムハーツで身を固めた不破松太郎を見てキョーコは笑ってため息をつく。

「ホントしょうがないわよね~」
「…馬鹿女。一遍死んで来い」
「ふーっ」

天宮さんの物言いはいつもの事だけど、どうして2人して冷たい目線?
敦賀先生なんて刺すような目だしっ。
カッコイイだけじゃなくて、温厚で人当たりが良くて、生徒から保護者にまでファンがいるっていうのに!!

「そもそもあいつが石橋君を追い込んだんじゃないの」
「ぐっ」
「だってそうでしょ?生徒総会で制服廃止を提案した不破君に煽られた生徒の総攻撃を真っ向から受けちゃったんだもの」

確かにショーちゃんが制服の廃止を言い出して、それをを止めようとした石橋君に非難が集中したんだ。
結果、学校が投票で私服の可否を生徒に決めさせたのよね。そして票は割れて、制服・私服共にOKってなって…
石橋君は『正義が負けた』なんて挫折しちゃって、精神修行の旅に出るなんて訳分からない理由をつけて留学しちゃうし。
…そしてこの卒業式の有様よ。仮装6割制服4割か。制服組、善戦したほうかな?


『…卒業生、退場』

「よしっ今年こそ頑張るわよ!」
「ふふっ!楽しみー」

今までの仏頂面から一転して千織は笑顔になった。それにキョーコも笑顔で応える。
卒業生・在校生にとって卒業式一番のお祭りが始まる。

『3年1組、起立』

卒業生が壇上に向かって一礼、後方に向き直って在校生に一礼した後、卒業生の手から投げ出された何かカラフルな物が放物線を描いて宙に舞った。

きゃーーっ!

在校生の席のそこかしこから歓声が上がる。

退場する際、卒業生が在校生に向けてプレゼントを投げ込むのが伝統行事となっていて、会場はそこそこ厳粛だった空気から一転、喧騒の渦に変わった。

「1組は花束だったようだね」
「あっ!敦賀先生、キャッチしたんですか?」

キョーコが振り返って蓮を見ると、拳より小さな、色とりどりの小薔薇の花束が手のひらにおさまっていた。

「わぁっ可愛いっ」
「欲しい?じゃあ、送辞を頑張った最上さんに上げるよ」

蓮はキョーコに花束を笑って差し出す。

「うぅ。欲しいですが…次に備えて両手を空けておきたいのでそのまま持っていてください」

真剣な様子に蓮は笑う。

「分かった。6組が退場するまで持ってるよ」
「お願いします!」

その後も在校生へのさまざまなプレゼントが続いた。
チョコレートやお菓子をラッピングしたものやUFOキャッチャーのぬいぐるみを、卒業生たちが楽しそうにパーティクラッカーを鳴らしながら高く、遠くへと投げる。
その様子を教師や参列した保護者たちも、笑いながら眺めていた。

「キョーコさん、ゲットできた?」
「ふえーん。まだゼロォ。やっぱりこんな壁際までなんて飛んでこないよぉ」
「次で最後。キョーコさん頑張るわよ!」

気合いを入れる千織やキョーコたち在校生に、卒業生からの最後のプレゼントがヒラリと舞い、
その1つが頭上にあげたキョーコの手の中に落ちてきた。

「やったっ!」
「キョーコさんいいなぁ~っ!!何が入ってるの?」
「何だろう?」

可愛らしいピンクの小袋の中を、千織と興味津々覗き込む。

「ティパックかな?よく分かんないけど2つ入ってるから、天宮さん1個あげるね」

ホクホク顔のキョーコに千織とその様子を見守っていた蓮もつられて笑う。
小袋から1つを取り出す。

「何だろ?パッケージが可愛いけど柔らかいし、グミかな…ん?裏とか書いてある」

キョーコは首をひねりながしげしげと眺める。
キョーコの手に持ったものを見て千織は目を見開き仰け反る。

「キョーコさんっ、そっそれは!!」
「ん?」
「コンドームだね」
「へ?」


「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーっ」

べチン

「最上さん…」

一瞬頭が真っ白になった後、パニックに陥ったキョーコは蓮の顔に投げつけていた。


卒業生が去った会場はざわめきと悲鳴に包まれた。




つづく。





プレゼント、リアルです。イヤホンして音楽聞いていたアホは私です。



Comment
笑いました~(^▽^)/

ナーさんの思い出+想像がステキ~♪


(ちなみに、ただ今の私のVisitは、477でした☆ なんか・・・惜しい・・・)
Re: タイトルなし
美海さまー。
コメントありがとうございます~。

本当にアホな高校でしょ?
リアルに投げ込まれて阿鼻叫喚でしたよー。
ナーはUFOキャッチャーのぬいぐるみをゲットしました。
ブツはキャッチしませんでした(笑)
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

menu    Profile    menu

ナー

Author : ナー

menu    Recent    menu

menu    Counter    menu


キリ番踏まれた方、コメントなどでご連絡ください。
リクエストなぞあれば浮かれてお聞きしちゃいます。

    Since 2014.12.07     

menu    Category    menu

menu    禁無断転載    menu

menu     Link     menu

menu    ブロとも    menu



形而上 愛の唄
美海様が作ってくれた拙宅バナー



menu   WonderfulWorld   menu
Mimi's Worlds  by 美海様 mimi's worlds /STAR星DREAM夢の卵 HEARTハートLOVE愛の卵 From Mr.D * Dear my dare Dears. Love Dreams Eggs ©From far away beyond beautiful sea.

Hop Step Skip Jump !!
  by ゆみーのん様 Hop Step Skip Jump !!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。