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   東方の三博士 4   


エピローグです。
東方の~は、おバカでも暗くもなく、まして策士でもなく。
只々キョーコちゃんが幸せになればよし!って思って書きました。


「大将、女将さん、ごちそう様でした!お休みなさい」
「色々とお世話になりました」
「ん」
「気をつけて帰るんだよ?」
「大丈夫ですよ。タクシーですもん」

キョーコは笑って手を振ってだるまやを後にした。

楽しそうに、幸せそうに。

笑顔で蓮を見上げるキョーコと、それを愛しげに見つめる蓮がキョーコの肩を抱いてタクシーへと歩いていく後ろ姿を、大将と女将が見送った。


「本当に…良かったよ。泣きながらキョーコちゃんが帰って来た時はどうなるかと思ったけど、案外どうってことなかったね」
「それでもこんなことは二度と御免だ」

ほっとした顔を無理矢理しかめて大将が答える。

「そりゃそうだけどさ。でも、敦賀さんの本気具合を見られて安心したよ。
さて、ひとっぷろ浴びて寝ようかね」

女将が大将の背中をポンポンと叩き、家の中へと入って行った。


**


蓮はベッドにキョーコを優しく横たえて、真綿で包み込むようにキョーコを抱きしめてついばむように、顔中にキスを降らせる。

「キョーコ、愛してる」
「敦賀さん…」

お互いの存在を確かめるように、愛おしむように、そっと触れる様なフレンチキスを重ねる。

「ん…もう駄目です…」

キョーコは顔を真っ赤にして蓮の胸を押して離れようと無駄な抵抗を試みる。

「駄目じゃないよ、キョーコ。今日は絶対に離さない。キョーコが俺の腕の中にいるって事を実感させて。
キョーコがいなくなるんじゃないかって思ったら、目の前が真っ暗になったんだよ?」
「そんな大げさな…」
「嘘じゃないよ。どれだけ酷い有様だったか、きっと社さんが面白おかしく話してくれると思うよ?」

スタジオのセット脇で、顔色を青から赤に次々と変えながら自分を見守る社の様子を思い出して、蓮は苦笑する。

「きっと社さん、俺が公開プロポーズをすると思ったんだろうね。もの凄く面白い顔で見守ってたよ」
「私だって驚きましたよ。まさかテレビであんな…」

キョーコはテレビでの蓮の様子を思い出していた。

「うん。必死だった。公私混同も甚だしいけど、すぐにキョーコの元に駆けつけられない俺に出来ることは、あれくらいしか思いつかなかったんだ…。見てくれたんだね」
「本当にハラハラしましたよ。心臓に悪すぎです」

でも、本当は凄く嬉しかった。
何においても仕事を優先する敦賀さんが、その仕事中に、私に宛ててメッセージを発してくれたなんて…
こんなことを嬉しがっちゃ駄目なのに…どうしよう。嬉しくて、困った顔が出来ないよ。

敦賀さんを困らせたのに…それを嬉しかったなんて、私って独占欲の塊だったんだ…。

キョーコは蓮の背中をギュッと抱きしめた。

「女将さんから電話をもらった時、本当に心臓が止まる思いだったよ」
「え、女将さん?」

キョーコはキョトンとした顔で蓮を見つめた。
そんな様子に蓮は困ったように笑い返す。

「キョーコにも、重量級の愛情を注いでくれるお母さんとお父さんがいるって話だよ」

本当にだるまやの大将と女将さんには頭が上がらないよ。

「でも、誰よりも一番近くで俺がキョーコを守っていきたい。キョーコを幸せにできる男になるように頑張るから…」

蓮は愛情を湛えた瞳でキョーコを見下ろす。

「私も…敦賀さんの一番近くで、敦賀さんを幸せにしたいです」

潤んだ目でキョーコは蓮を見つめる。

「キョーコ…愛してるよ」


指と指を絡ませて、2人の気持ちを絡ませて。


ゆっくりとキョーコの顔に蓮が近づくと、キョーコは蓮を受け入れるように、ゆっくりと瞳を閉じる。

蓮がキョーコの唇に優しく唇を重ねる。

ぷくりとしたキョーコの下唇を、蓮は唇で優しく食むようにはさむと、僅かに開いた口からキョーコの吐息が漏れる。

それを合図に徐々に口づけは深いものへと変わっていく。
差し込まれる蓮の舌におずおずとキョーコは応え、蓮の背中に回した手は、蓮のシャツをギュッと握り締める。
そんな初心な様子に蓮の胸は締め付けられる。


愛しくて、愛しくてたまらない。


こんなにも胸を掻き毟るほどに愛しい存在なんて、今まで出会うことはなかった。
そしてキョーコ以上に愛しい人に出会うことは、もうない。


キョーコは俺に出会うために今日、生まれてきてくれたんだと想う俺は傲慢かもしれない。
それでも想わずにはいられない。
伝えずにはいられない。


「キョーコ、生まれてきてくれてありがとう」


キョーコは驚いたように蓮を見上げると、蓮は優しく、慈愛に満ちた瞳でキョーコを見つめている。


「…敦賀さん…コーン…。私、生まれてきて良かったっ…」


キョーコの目から溢れる涙を、蓮は唇で優しく掬い取る。


「これからもこの先も…ずっと、愛し合って…平坦な道ではないかもしれないけど、一緒に手を繋いで歩んでいこう」


声にならず、嗚咽を漏らしながら、ただコクコクと頷くキョーコを、蓮は抱きしめ続けた。




Fin.





自分の誕生を心から喜べるキョーコちゃんに幸あれ!!
ナー的キョコ誕これにて終了です。お付き合いありがとうございました。



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