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   母強し 夢をかたちに   


こんばんは。ナーでございます。
頑張ってfc2ブログ拍手の設定を先程行いました。グッタリ。
そしていただいた拍手が移行できないことを今知った!!やっぱり無計画に進めちゃいかんな。
来年は何事も計画を立てて進め…られるといいですね。御礼ページとか、そのうち揃えます。たいな。
本日はおバカの神様の言うとおりに、バカ話をアップです。
相変わらずキョーコちゃんをワッショイするクーとジュリの話です。



アメリカ、ロサンゼルスの高級住宅街の一角、ヒズリ邸の一室

お姫様仕様に改装されたの部屋に鎮座する、天蓋つきのクィーンサイズのフカフカのベッドで
キョーコはすやすやと眠っていた。

ドガーンッ

穏やかな眠りを阻むように、部屋のドアを勢いよく開いたジュリエラが、ツカツカとキョーコに歩み寄り、
ゆらゆらとキョーコを揺らした。

『キョーコ!王子様が迎えに来る夢なんて見ている暇はないわ。さぁ、起きて出かける準備をしましょう!』
『…うー…ジュリママ…眠いよぉ』
『何を寝ぼけている、キョーコ。早く行くぞ?』
『うえぇえ!?ジュリママ、クーパパ、どこに行くの?』
『お前が行きたいと願ってやまない妖精界に決まってるだろう?』
『本当に!?すぐに行くわっ!!』


**


パリからロサンゼルスの空港に降り立ったキョーコとジュリエラは、そのまま迎えのリムジンに乗り込みヒズリ邸に到着した。
はじめて見るヒズリ邸のあまりの広さに、キョーコは目を見開いて驚いた。

『ジュリママ!凄いお屋敷だわ!!さすが妖精界の王家の別荘…。こんな大きなおうち…お掃除だって大変よ。明日から私、頑張るわね?』
『あら、キョーコがお掃除をする必要は無いわ。お掃除なんて妖精たちが魔法を使って一瞬でやってくれるわ』

ジュリエラがキョーコに微笑みかける。

『さすが妖精界の女王様…妖精の召使いさんがたくさんいらっしゃるのね』

そうねぇ。ハウスキーパーが常駐してくれているし。
クーに、キョーコとキッチンで並んで料理をしたって自慢されたけど、私もキョーコと一緒に私も料理をしたいわ。

ウフフ…何を作ろうかしら?創作意欲が湧くわね。

シェフには悪いケドしばらくの間は食材の調達係をしてもらおうかしら。
そうだわ、みんなに姿を見せては駄目だって言っておかなくちゃ。

『…あっ!こっちには大きな池がある!…うぇぇっっ!?クーパパ大変!!人がたくさん倒れてるわ!』
『あぁ、…妖精界の体力回復の聖水を求めてやってきた行き倒れだね。大丈夫。後でちゃんと妖精たちが介抱する。
さぁ、キョーコ、家の中に入ろう』

睡蓮の池を作るのに昼夜問わずの突貫工事だったからな。倒れている作業員にはチップを弾んでおこう。
今夜中に池の中に睡蓮を浮かべておかないとな。キョーコが喜ぶ顔が目に浮かぶようだ!

ニマニマとしながらクーがキョーコを見ると、キョーコは足を止めて、何かを考え込んでいるように俯いている。

『キョーコ、どうした?…池に花が咲いてないのが悲しいのか?』
『まぁ!お花が無い事が悲しいの!?クー、今すぐ庭師に電話…じゃなくて森の妖精を召喚よ!!今すぐここにイングリッシュガーデンを作るのよ!キョーコ、明日はお庭でアフタヌーンティを楽しみましょう!』

キョーコの落胆に慌てるクーとジュリに、キョーコの方が輪をかけて慌てる。

『うえぇぇっ!?ちっ違うの。そうじゃなくて…ねぇ、クーパパ、ジュリママ。キョーコ、一度でいいから妖精界に行ってみたい…いつか…いつか、連れてってくれる?』

少し不安そうにクーとジュリを見つめて、キョーコは小首をコテンとかしげた。


ズキューン!!


『ヤバい、ジュリ。娘の可愛らしさに鼻血が出るかと思ったぞ』
『本当よ。悶絶してしまうわ。こんなに可愛らしいのに…どうして私たちの息子は未だにキョーコに手を出していないの?まっまさか…』
『ジュリ?どうした?顔色が真っ青だぞ!?』

ガクガクと震えるジュリエラをクーは両腕で支えて、心配そうに顔を覗き込んだ。

『クオンったら不能な『ジュリーーーーー!!』』

コソコソと話し込むクーとジュリの様子に、更に不安になったキョーコの目にジワリと涙が溜まる。

『やっぱり…私がただの人間界の所帯くさい子だから…妖精界になんて連れて行ったら恥ずかしいわよね…ごめんなさい。変なことを言い出して』
『何を言っているの!?キョーコはこんなに可愛い私たちの娘なのよ!?どんなことをしてでも妖精界に連れて行ってあげるわ!!そうよね?クー』

出来ないなどと言ったら、それこそコンマ刻みの寿命を言い出しかねない、キョーコを抱きしめるジュリエラの突き刺さるような視線にクーは必死で思いを巡らす。

妖精界…妖精界…キョーコが好きだと言うメルヘンの世界…おとぎの世界…
どこだ?一体どこにある?
映画のセットのような実世界…


あるぞ!というかあそこしか無い!!

『キョーコ、勿論連れて行ってやる。準備が整ったらすぐに出発しよう!!』
『ほんと?』
『当たり前だ。俺は妖精界の王だぞ?出来ない訳が無いじゃないか』

ぱぁああっと花開くようにあどけなく笑うキョーコに、クーは自信に満ちた顔で胸を張って任せろと言う。


**


「ここが入口なの…凄い…凄いわ!!」
『さぁ、キョーコ。このゲートをくぐったら、妖精界だ』
『はっはい…』

真夜中の妖精界…ドキドキするわ。
妖精さんたちは寝静まっているのかしら?それともパーティをしているの?

カチンコチンに固まったキョーコは右手と右足を一緒に前に出す。

『あらキョーコ、緊張しないで?私たちが一緒よ?』
『うっうん…でもずっとずーっと憧れていた場所だから…どうしようママ、上手く歩けないわ』

その様子を笑って見ていたクーが、キョーコを横抱きにして進む。

「ひゃぁっ!」
『さぁ、キョーコ、行こう。ジュリはキョーコの手を握ってあげなさい』
『そうね。キョーコが不安にならないようにね?』

ゲートをくぐり歩く先には、バンビや兎がキョーコたちを窺っている。

「わぁっ…可愛い…」

その先には、白馬の4頭立ての馬車が出迎えに停まっている。
正装した御者は帽子を胸にあてがいお辞儀をしていた。

『さぁ、キョーコ、馬車に乗って?』
『うん!』

キョーコは子供のように頬を紅潮させて、目をキラキラと輝かせながら白馬を撫で、馬車に乗り込んだ。

『ここには真夜中の遊園地もある。その先の草原は妖精たちが駆けっこをして起こした風がそよいでるんだぞ?
それに珍しい植物を集めた植物園には果物を食べに妖精たちが集まっているはずだ。そこを楽しんだら、屋敷に入ろう』
『そうね。家の中には妖精たちが作った芸術品がたくさん並べているの。
それにキョーコが好きそうな豪華なシャンデリアやロココ調のシアターもあるのよ?
そこで妖精たちのダンスやオペラだって鑑賞できるわ』
『凄い…凄いわ!!クーパパ、ジュリママ、本当にありがとう!!キョーコ、夢を見てるみたいだわ!』
『夢なもんか。さぁ、キョーコ。楽しむぞ?』

コーン!コーンがいる世界に私、とうとうやって来たわ!!

『うふふ。コーンが早く見つかるといいな…』
『『キョーコ…』』




数日後、ネットや新聞のエンタメ欄を賑わせる文字が躍る。


クー・ヒズリ、ジュリエラ・ヒズリ夫妻、マイケル・シャクソン旧宅 ネバーランド購入か!?
真夜中の極秘訪問
エキストラ50人を緊急招集してピーターパンの世界を再現

クー談 「妖精界をここにもう一度出現させる」



**


…当機は間もなく着陸態勢に入ります…


「父さん…ばれた時、最上さんに無駄遣いだって怒られますよ?」

ロサンゼルスの空港を目指す飛行機の中で、蓮はため息をつきながら新聞をバサリと膝に置いた。




続くと思われます。



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