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   コングラッチェ 3   


お久しぶり感満載ですが、コングラッチェです。

ナーの通ってた学校、南京錠がかけられるロッカーがあって、教科書全部学校に置いてました。
私服に手ぶらで登校する学生集団。でもきちんとHR目指して登校(笑)
そうそう。近所の大学で入学試験があった際、受験生がこの集団についてきてしまって、
先生が慌てて入試会場に車で送るという珍事がありました。。



「ここは立ち入り禁止のはずだよ?」
「…敦賀先生、どうしてここに?」
「生徒会室をのぞいたら、まだ最上さんの鞄とコートがあったから。それに壁にかけてあるはずの屋上の鍵が消えてたからね」
「そっか…」
「…これ、最上さんが回収してたの?風紀委員長…不破君の仕事のはずだけど。まさか、押し付けられた?」

蓮の取り巻く空気が険悪なものになる。

「ちっ違うんです。アイツが見当たらなくて。でも早くしないと皆が帰ってしまうと思って…それで私が…」

こんなことまで肩代わりしようとするなんて、どこまでも大馬鹿者だわ。

キョーコは項垂れて俯いた。

「最上さん…女の子がこんな事しなくていい」
「はい。もう致しません。こんな事も何もかも、今後アイツのためになんて、ミジンコほどもしてやる気は一切ありません!」

キョーコのきっぱりと、はき捨てるように言う様子に蓮は驚く。

さっきまで不破の事を盲目的に庇ってたのに…

「最上さん、不破君と何かあった?」
「何もありません。正確に言えば私には何もございません。何かあったのはアイツと美術講師の先生です。ついでにソレの使い方も理解を深めました」

キョーコは一気に喋り切りって俯いた。
口に出したことで、さっき美術室で見た光景が、キョーコの頭に甦った。


もうっ!全然思い出したくなんか無いのに!!

そうよ、インパクトが強かったから忘れられないんだ。ショックだからじゃない!
…何か…何かもっと強烈な何かで上書きすればこんなもの消えちゃうはずよ!!

「…そう」

蓮はギュッと目をつぶるキョーコの元に歩み寄って、座り込こんだ。


ナゼナゼ


蓮は全てを理解してキョーコの頭を撫でた。


「っ敦賀先生…慰めないでください。私は自分の愚かしさに怒りを覚えているだけなんです」
「うん」
「だからっ…今泣きそうになっているのも、自分のバカさ加減への悔しさからなんです」
「うん」
「だからっ…だから…」
「うん…もういいよ」

「先生…」

蓮はキョーコを抱きしめていた。

「こんなに体が冷たくなってる…」

蓮の広い胸に包まれて、背中をさすられる。
体を硬直させていたキョーコも、蓮の暖かい体温を感じるほどにこわばりが解かれていった。


暖かい…ただずっと心配そうに見つめられるより、すごく安心できる…
いい匂い…こんなに近くに寄ったことが無かったから、今まで全然気がつかなかった。

なんか先生の胸はすごく落ち着く…

キョーコは泣くことも忘れて、蓮の背に腕を回していた。


「髪もこんなに冷たくなってる」

キョーコの髪に、蓮は頬を寄せた。

頭の上にも柔らかい暖かさを感じる…
先生の両手は私の背中を撫でてくれてるはずなのに?


不思議に思ってキョーコは蓮の胸に埋めていた顔を上げると、間近に蓮の整った顔があった。

「先生?」
「最上さん…君が好きだよ」

そう言うと、蓮はキョーコの柔らかい頬に大きな手を添えて、キョーコの唇にゆっくりと自分の唇を重ねた。
やさしく、触れるように、キョーコの感触を確かめるように。


蓮の腕は、いつしかキョーコをきつく抱きしめていた。
驚きと息苦しさに救いを求めて、キョーコの手は蓮のジャケットをギュッと握り締めた。
それを合図に、蓮のキスは深いものへと変わっていく。

「んっ…」

蓮は、驚いて引っ込んだキョーコの舌を優しく撫で上げ、誘い出して捕まえる。

全てを絡め取られるような口付けに、キョーコの頭の中は真っ白になる。

ただ、甘い夢を見ているような心地だった。


気持ちいい…頭の芯が痺れて力が全然入らないよ…

色濃く焼き付いていた美術室の光景さえも、キョーコの頭の中で薄く靄がかかり、次第に消えて行った。


蓮がゆっくりとキョーコの唇から離れると、途端にぐにゃりと崩れそうになるキョーコを優しく抱きとめた。
力が抜けて、キョーコ1人では座っていられない状態で、必死に蓮のジャケットを握り締める様は、まるで縋りつかれていているようで蓮を煽る。


「せんせ…どうして…」

息も絶え絶えにキョーコは瞳を潤ませて、上目遣いに蓮を見上げながら問いかけた。

「ずっと最上さんを見てたよ。何にでも一生懸命な君から目が離せなかった。
不破君が好きなんだって分かってたし、俺は大人で、しかも教師だから見守るしかないって思ってたけど、その障壁の1つが消えて…気持ちが抑えられない…こんなチャンス、逃すほど俺は出来た人間じゃないんだ」


チャンス…?


傷心でヤケになってる子がいて、しかもここには都合が良いくらいメイクラブに必要なアレが大量にあって…
ちょっとつまみ食いしておくか的な?


チャンスってそういうことか。



キョーコは1人納得する結論を弾き出した。



つづく。



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