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   BOOST 家族の肖像(前編)   


久しぶりにBOOSTです。
初めましての方にご説明申し上げると、冴菜さんはゴシップ誌BOOSTの編集長で、キョーコちゃんをドSに愛しているが故の暴走に周りが振り回されるというおバカ話です。

ちょっと短いです。なので明日続きをアップします。



「最上様。お迎えに上がりました」

スタジオでのドラマ撮影を終えて、午後からでも学校へ行こうと思っていたキョーコの目の前に、ローリィの側近・セバスチャン(仮称)が、タキシード姿で現れた。

「セバスチャンさん!お迎えって、どうしたんですか。お電話の1本でもいただけたら、1人で事務所に戻ったのに」
「いえ。行き先は事務所ではなく、社長のご自宅です」

キョーコはローリィの自宅という答えに眉をピクリと動かした。

「本日はこれから学校へ登校して学生の本分、学業に励もうと思っておりますので、誠に残念ではございますが、お伺いできません」

セバスチャンを見据え、仲居スマイルでキョーコはきっぱりと同行を拒否した。
そんなキョーコの様子にセバスチャンも顔色一つ変えない。

「敦賀様もご一緒です。既に迎えのお車の中で最上様をお待ちです」

えぇっ!?分刻みでスケジュールが組まれてる敦賀さんも呼び出されてるって事は、何か仕事のお話なのかしら。
それとも…
うーっ。嫌な予感しかしないのに行かなくちゃいけないの?

「…わかりました。行きます」

キョーコは渋々同行を了承して、セバスチャンと共に足取り重くスタジオの駐車場へと向かった。
駐車場には明らかにローリィの車と思われる、大型バスの長さはあろう黒塗りのリンカーン・リムジンが停車している。

げんなり顔で車をよく見れば、車体中央あたりのスモークガラスを降ろし、蓮が顔を出してキョーコを迎えていた。

キョーコはその笑顔を見た瞬間、しかめた顔から一転してパアァと花が開くように笑い、蓮をめがけて駆け出した。

「敦賀さんっ」

勢いよくドアを開けて蓮の隣にポスンと座り、得体のしれない不安を振り払おうと、蓮の腕に自分の両腕を絡ませる。
珍しくキョーコが素直に自分に甘える仕草に、蓮は蕩ける笑顔でキョーコの頭を撫でた。

「キョーコ、お疲れ様。ドラマの撮影はどうだった?」
「はい。撮影はつつがなく予定通りに進みました!」

ビシリと敬礼をしながらキョーコは蓮に答えた。

「…って普段通りの会話をしている場合じゃなくてですね、どうして敦賀さんがここにいるんですか?予定していたお仕事は大丈夫なんですか?」
「まぁ、社長からの呼び出しを断れるわけもないしね。今、社さんが慌てて調整をしてくれてるよ。それに来たらこれをくれるって言うからね」
「何ですか?」

蓮が嬉しそうに眺めている、キョーコが絡みつく腕の先、蓮が手に持っているものを、キョーコも蓮につられて笑いながら覗き込む。

「ひょわっ!」

見た瞬間、キョーコは奇声を発した。

蓮の手にあるもの…それはキョーコが蓮にケーキを食べさせている、バカップル全開の写真だった。

何これ!!!確か、少し前にバラエティー番組でいただいたケーキを持ち帰って、敦賀さんの家で一緒に食べた時の写真じゃないの!?
敦賀さんに一口って言われて私が食べさせて、そのあと敦賀さんも私にあーんって食べさせてくれて。
もう一度あーんって言われて、また食べさせてくれるのかと思って敦賀さんに向かって口を開けたら、キスされてそのまま…

まさかまさかまさかまさか!!

「つっ敦賀さんっ!写真、他にもあるんですか??」
「うん。ほら」
「ふぎゃぁ!!こっこんなにあるんですかっ」

蓮から渡された厚さ1センチ程の大量の写真をキョーコは1枚ずつめくっていく。
そこには、夜の帝王の微笑を浮かべて顔を近づけている蓮が、キョーコの唇を奪い、蓮の背中に細い白い腕が回され、その小さな体を横抱きにしてベッドルームへと消えていく一連の行動が、まるでコマ送りしたかのように撮られている。

「これを放置できないでしょ?」
「たたた確かに…」

そうよ、こんな写真がネットにでも流れたら大炎上間違いなしよ。敦賀さんの役者生命も大炎上よ!!

キョーコは真っ青になってコクコクと頷く。

「でしょ?こんなにも良く撮れてる写真、貰わらない手は無いよね。帰ったら2人のアルバムに…
『愛のメモリー』18巻に入れようね」

敦賀さん、放置できない理由はそこですか!?
でもどうやって撮影したのかしら。高層マンション最上階のリビングの窓から見えるような同じ高さのビル、確かに少し遠くにはあるけど…

もしかして超望遠カメラ?

そうよ、スナイパーは2キロ先の目標だって撃ち抜くって聞いたことがあるわ!そんな高性能なカメラを持ってるなんてプロでしょ?こんなマネをするプロと言ったら、最早1人しか思いつかないわ。


…お母さん。最近音沙汰もないから平和に暮らしていたのに。


キョーコはガックリと項垂れた。

もしかしてお母さん、これをネタにして社長さんを脅してるの?それと仕事中の敦賀さんが呼び出されちゃうほどもっと凄い何かがあるの?一体何が飛び出すの??


いやーーーーっ!お母さんが怖い---っ!!!



つづく。



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