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   潮騒 3   


続いてもーた。
どうにかきちんと書ききりたいのですが、持病が…
膝を正すと途端に書けない病が発症しましたっ!
これ、大丈夫ですかね??


「ふぅ…もぅ、駄目です…」
「駄目だよ…まだ…まだまだ全然足りない」
「でもっ」

キョーコは恥ずかしそうに、涙で潤んだ瞳を濡れた睫毛で伏せた。

そんなキョーコの仕草に、蓮のキョーコを求める想いは煽られるばかりで。

「やっぱり駄目。そんな可愛い顔をされちゃったら離してなんかあげられない」
「えっ」

蓮の告白に驚いて顔を上げたキョーコの、ぽってりと色づいた柔らかい唇に、蓮は誘われるようにもう一度口づけを落とす。


「ん…ぅ」
「ずっとこんな風にキスしたいと思ってた」

蓮の艶を含んだ自分を見つめる熱い視線をやっとの思いで振り払い、キョーコは視線を蓮の首元に落とす。

「…敦賀さんには想い人がいるって聞きました。…もう、その方の事はいいんですか?それに敦賀さん、DarkMoonの打ち上げの時、私の事なんて遊びにもならないって…」

やっぱりからかわれてるのではないか。
不安がキョーコの心を惑わせる。

「違うっ。俺の想い人なら、ずっと前から最上さんしかいないよ。…ずっと、苦しいくらいに君のことだけを想ってた。この気持ちは遊びなんかじゃないんだ。真剣に最上さんの事を想ってる」

「最上さんの事だけを想ってる…最上さんじゃないなら、他なんていらない」

再び蓮の顔に視線を戻すと、そこにはキョーコに縋るように、一途にキョーコを見つめ続ける蓮の顔があった。

「っ敦賀さん…」
「本当は、まだこの気持ちは伝えるつもりじゃなかった。でももう抑えられない位に気持ちが育ってしまったんだ」

蓮の言葉に、蓮の真剣なまなざしに、竦みあがっていたキョーコの心が段々と解けていく。

「敦賀さん、敦賀さんっ」
「最上さんを愛してる。君じゃなければ駄目なんだ」

キョーコは蓮の首に腕を回してボロボロと泣き出した。

蓮の耳元で、愛しい少女は嗚咽を漏らしながら自分の名前を呼び続ける。
その咽び声が、自分の事を好きだと、愛していると囁かれていると感じる程に、キョーコへの愛情が蓮の胸に激流となって押し寄せてくる。


「ねぇ、最上さん、俺の気持ちを信じてくれる?俺を受け入れてくれる?」
「…ひっく…っく… はい…」
「ありがとう…」

波に煌めく月明りの中で、蓮とキョーコは互いに愛しい存在を確かめるかのように抱きしめ合った。



くしゅん、とキョーコが発した可愛いくしゃみに、蓮は自分たちが海の中にいることをやっと思い出して苦笑を浮かべた。

「そろそろ上がろうか。名残惜しいけど、いつまでもこんなところにいたら風邪をひいてしまうね」
「はい。…夜の海って意外に冷たいんですね」

照れたように鼻の下を指でこするキョーコに、蓮は目を細めて笑った。
そしてキョーコを抱えたまま岸へと進んだ。


近づく砂浜で波が奏でている音色が、蓮の胸に抱かれたキョーコの耳に心地よく届く。
その音色はまるで、叶うはずが無いと思っていた恋が成就した自分を、海が優しく祝福してくれているようだと思った。

私の恋心は人魚姫の恋みたいに泡になってしまわなかった。敦賀さんがきちんと受け止めてくれた…。


ザザーン … ザザーン … ザザーン … 
キョーコちゃん 良かったね 人魚姫の分も幸せになるんだよ?


ありがとう。大好きな人に好きって言ってもらえたなんて、私、本当に幸せよ。



砂浜に辿りついた蓮は、キョーコを抱えたままホテルへと歩き出した。

「あっ、待ってください。脱いだ靴を持って帰らないと。すみません、降ろしてください」

蓮の腕に抱きかかえられたまま、キョーコは波打ち際に置いたはずの靴を探して辺りをキョロキョロと見渡している。

このまま離したくないと思う自分に苦笑しながら、蓮はキョーコをふわりと下ろすと、キョーコはそのまま振り返らずに靴を探しに砂浜を駆けて行く。
そんなキョーコの後ろ姿を見つめながら、一瞬たりとも手放したくないなどと、少しの余裕さえ無い自分に蓮は苦笑した。

久遠の闇に…自分の過去に囚われて堕ちそうになるのを、キョーコは何度も救い出してくれた。
時には体を張って、久遠と蓮を唯一無二の存在として、己の魂すべてを掬い上げてくれた。

もう大丈夫。蓮はそう思えた。

きっとキョーコが傍に居なくても、もう二度と己の闇に染まる事なくカイン・ヒールを、B.Jを演じ切れるだろう。
それだけの勇気を、強い気持ちをキョーコから十分に貰っている。
その未来を指し示してくれたキョーコに恥じない役者として、蓮はもっと高く、もっと自由に羽ばくと心に誓っていた。

蓮の眼前に光輝く未来を照らしてくれたのは、他の誰でもないキョーコだ。

波間でキョーコに抱き付かれた途端、キョーコへの想いが激流のように溢れ出して歯止めが効かなかった。


…左腕の戒め位じゃ抑えることが出来ないほどに、最上さんへの気持ちが育ってしまったんだ。


リック、俺は過去への懺悔は決して忘れやしない。ずっと胸に抱き続けるよ。
でも、それでも俺は前へ進むよ。


キョーコと共に前へと進みたい。


_____ 未来への想いが、過去への想いを凌駕する _____



「敦賀さん、ありました!」

左腕の腕時計を握りしめた右手からキョーコの声がする方へと顔を上げると、そこには濡れたワンピースを体のラインそのままにに張り付かせて、キョーコがはにかんだ笑顔を浮かべながら蓮をめがけて走ってくる。


月明かりを浴びながら、まるで宙を蹴るように軽やかに自分めがけて駆け寄ってくる恋しい少女の姿に、蓮は息を呑んだ。


魂を奪われて、一歩も動けない蓮の手前で徐々にスピードを緩めながら、キョーコは恥ずかしそうに足元に視線を落として、ゆっくり蓮に歩み寄ると、そのまま蓮の胸にそっと体を寄せた。

「お待たせしました」


うん…ずっと待ってた。欲しくて欲しくて…ずっと君が欲しくてたまらなかった。

ねぇ最上さん、自分が今どんな格好をしているかなんて、君は全く頓着していないんだろう?
肌に張り付いた濡れたワンピースから、君の肌が透けてるんだよ?
そんな状態で俺の胸に自分から飛び込んでくるなんて、君は俺を信用し過ぎだよ。

ごめんね。そんな信用、今は欲しくないんだ…。 

今は何よりも君が欲しい。

何の反応も無い蓮に不安になったキョーコが蓮を見上げると、欲情の色を浮かべて自分を熱く見つめる蓮の瞳がそこにあった。

「あっあの…」

その視線に戸惑って後ずさろうとするキョーコを、蓮は力強く抱きしめて引き寄せた。

「あっ」
「…駄目。もう放してなんかあげないよ」

キョーコの耳元で蓮は吐息混じりに囁いて、柔らかい耳朶をそっと甘噛みすると、キョーコはビクンと体を揺らした。

何?この感覚。全身のうぶ毛がぞわって逆立った感じ…そんな…どうしよう、敦賀さんの事が怖いなんて…。

「最上さん、怖がらないで?」

心の内を読まれた気がして、キョーコはハッと顔を上げると、さっきと同じように熱く見つめる黒い瞳と視線が絡み合う。
その瞳に魅入られて身動きできないキョーコに、ゆっくりと端正な顔が近づいてくる。どうしたらいいか分からなくなったキョーコは、これ以上は無理とばかりにぎゅっと目を瞑った。

俺を見上げたまま不安そうに目を閉じるなんて、可愛すぎるよ。

…もう、どうしてくれよう。

蓮はキョーコへの抑えられない気持ちを伝えるかのように、キョーコの柔らかい唇に口づけを落とし、もう一度キョーコの耳元で囁いた。


「最上さん…君が欲しくてたまらない」



つづく ?





続くか続かないかはナーのヘタレ具合次第です。



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