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   偶然と必然 2   


もう…言い訳しか浮かばないです。
生暖かい視線をビシビシ感じますーっ!!


「伊達眼鏡か…」

枕の上に放り出されていたべっ甲フレームの眼鏡を覗き込んで、ポツリと漏らした。

翌朝目覚めると、部屋の中、勿論腕の中にも、その眼鏡の持ち主の姿は無かった。


「離してっ!…嫌っ」

少女は身を強張らせて抵抗をしていた。
それでも少女を離す気になれず、それどころか少女が抵抗すればするほど、征服欲が掻き立てられた。

暴れる少女の華奢な躰を自分の体で縫いとめて、嫌だと抵抗する口を唇で塞いだ。

「んーーーーっ」

言葉を発しようと開いた唇に、舌を捩じ込んで少女の咥内を味わい尽くすようなキスをした。
くちゅりくちゅりと厭らしい水音とどこまでも甘い少女の味に、耳も舌も、そして脳さえ支配されて…。

もっと…もっと欲しい。この子のすべてが欲しい…本気でそう思った。

キスで朦朧とした少女をベッドへ運ぼうと抱きあげた時、彼女はぐったりとしていた。
口づけだけで抵抗する気力も失せてしまうほど感じてくれるなんて。

彼女の反応が可愛くて、思わず笑いそうになった。


少女の全身は、まるで飴細工か何かで出来ているんじゃないかと思うくらいに甘く、触れる素肌は柔らかくて、抱きしめるとしっとりと馴染んで、眩暈がするほど気持ち良かった。

最初は抵抗していた少女も次第に躰の強張りが解けて、それと共に徐々に漏れ出した嬌声と喘ぎ声も、耳と心を楽しませた。

少女の内に己を埋めようとした時、思い出したかのように少女が身を竦ませた。

全身で拒絶しようとしていると思った瞬間、どうしようもないほどの支配欲に駆られた。

「逃がしてなんかあげないよ」

そう耳元で囁いて、嫌だと首を振る少女の訴えも聞かずに、少女の内へとゆっくりと己を沈めて行った。


「俺はレイプ魔か…」

自分の愚行を思い返して額に手をあてて大きくため息をつき、ベッドから抜け出そうと肌掛けをめくった。
その瞬間、思考が停止した。

白いシーツの上に、破瓜の印が点々と散っていた。



「敦賀君、この契約書なんだけど…オーイ。聞いてるのか?」
「…あ、すみません。椹主任」
「ぼーっとしてたぞ。大丈夫か?」
「大丈夫です。失礼しました」
「まあこの1ヶ月、社運を賭けたプロジェクトの契約に追われてたしな。それも今日でひと段落だ」
「そうですね…」

蓮は総合商社の営業マンとして働いていた。
まだ25歳と若手だが顧客受けも良く成績も優秀。それでいて自分の手柄を鼻にかけるでもない。
常に周りに気を配る様子に、上司だけでなく、同僚や先輩からの評価も高かった。

それに芸能人さえも霞むような端正な顔立ちと、見上げる長身、そしてスーツの上からでも分かる均整のとれた体躯に、誰もが目を奪われる。
社内で事務処理をしている蓮を、女性社員たちがチラチラと盗み見をしているのもいつもの光景だ。


そんな視線があろうがなかろうが、主任に注意されようが、今日は全く仕事に身が入らない。
デスクに居ても打ち合わせをしていても、蓮の頭を占拠しているのは昨日の少女の事だけだった。

ビールの銘柄を選んでいた真剣な顔、からかった時ムキになって怒った顔、ビールが溢れてオロオロと焦った顔。

そして蓮の腕の中で見せた、涙で潤んだ扇情的な表情…

もう一度彼女に会いたい、そう思って蓮は初めて気が付いた。


俺はあの子の名前さえ聞いていない。

本当に俺は一体何をしたんだ。
コンビニで出会った初対面の少女を家に連れ込んで、ビールを飲ませてその上押し倒して…。

極めつけが彼女は処女だった。

それなのに、そんな事にも気づかない程に自分の欲望のままに腰を動かして。
きっとはじめての彼女はもの凄く痛くて怖い思いをしただろう。
思い返してみれば、唇を噛みしめて小さく呻いていたじゃないか!
叫び声さえ上げられない程に怯えていたんだ。

それなのに、彼女の喘ぐ声を思い出すだけで体の中心が熱くなるなんて。


「誰か俺を殺してくれ…」


蓮は机に突っ伏した。


**


ビッグ商談が成立したお祝いにと、同僚たちと行く予定だった打ち上げをパスして、蓮は定時で会社を出た。
蓮が参加しないことを知った女性たちのブーイングは凄まじかったが、今の心境で飲み会に参加しても楽しい筈もなく、蓮は不参加を謝り倒した。

そして昨日、彼女と出会ったコンビニの前で足を止めた。

彼女と出会った時間よりずっと早い時間だったが、もしかしたら彼女がいるのではないか。蓮を待ち構えているのではないか?もしも彼女に出会えたなら、まず心の底から詫びよう。そう思い、蓮は覚悟を決めてコンビニに入った。

蓮の予想通り、少女はコンビニに居た。それも険しい表情で、ジッと一点を見据えて何かブツブツと呟いている。
今日は帽子に黒縁の眼鏡をかけて、Tシャツにロングスカート姿だった。学校帰りだろうか、大きなバッグを肩にかけている。

きっと昨夜の蓮の行為を罵倒し、糾弾しようとしているのだろう。
いつ現れるか分からない蓮を怨みながら、少女は鬼の形相で待ち構えていたに違いない。

容赦ない蔑みを甘んじて受ける決心をして、汗ばんだ手のひらをグッと握り締めて少女に声をかけた。



つづく。



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