HOME   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト  »  中編   »  [完]潮騒  »  潮騒 4

   スポンサーサイト   


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

   潮騒 4   


どうにか完結です。
ほんと、どうにかこうにか。


やっと、やっと想いが通じた君を大事にしたい。
本当にそう思ってる。心の底から思ってる。

でも、それと同じくらい、今すぐに君が欲しいと、君への欲望が全身に滾ってるんだ。

敦賀さんが何を言っているかくらい、私だって分かる。すごく真剣な目をして、私だけを見てくれている。
私の事を好きって言ってくれた敦賀さんに応えたい。

でも…怖い。どうしたらいいの?


「俺に最上さんを全部頂戴?」
「…全部?」
「そう、全部。今感じている不安も全部。全身全霊で最上さんを受け止めるから」

どうか俺の想い全てを君に受け止めて欲しい。




ザーーーーーーーーーーーーーーッ




降り注ぐ温かいシャワーを浴びながら、蓮はキョーコを抱き締めて口づけを落としていた。


海辺での独白の後、蓮の胸に顔を埋めていたキョーコは戸惑いつつも、頬を朱に染め、ゆっくりと顔を上げて蓮の瞳をまっすぐに見つめた。

蓮の視線を逸らさずに見つめ続けるキョーコの瞳には、蓮だけが映っている。
そう思うだけで、キョーコを抱きしめる蓮の指先は歓喜に震えた。

キョーコの無言の返事に蓮の瞳が揺らいだ次の瞬間、蓮は着ていたジャケットを脱いでキョーコの肩にかけると、そのままキョーコを横抱きにしてホテルへと歩き出した。

冷え切った躰を温めようと、部屋に着くと蓮はキョーコを抱いたままバスルームへと進み、そして服を着たままシャワーのコックを開いた。


蓮はキョーコの首の後ろで結ばれていた紐を解いて、そのままワンピースを床に落とす。

「あっ…」
「大丈夫。恐がらないで」

恥ずかしさと居たたまれなさにキョーコはぎゅっと目を瞑る。
白いきめ細やかな肌が、羞恥にじわりと赤く色づいていく。

大丈夫だと、キョーコの不安を消し去ろうと蓮はキョーコの滑らかな背中を撫でながら、顔中にキスを落とす。
優しい接触にキョーコの硬直していた躰から力が抜けた後、蓮はゆっくりと下着を落とし、自分も纏っていたものを全て脱ぎ捨てた。

「とっても綺麗だ」
「もうやだ…恥ずかしいです」

羞恥に泣きそうになる仕草さえ愛しくて、蓮はもう一度唇を重ねた。

徐々に深くなる口づけに、キョーコの意識は朦朧としてくる。
咥内を舐め回す蓮の舌に翻弄され、呼吸をするのがやっとで、蓮のものと混じり合った唾液さえ飲み込めずに口の端から零れて行く。

「んっぅ…」

吐息と共にキョーコの体温が上がって行く。
その熱でキョーコの躰から匂い立つ、誘うような甘い香りに蓮は眩暈を覚えた。

生まれたままの姿になって、愛しい人と肌を合わせるその至上の歓びを、どう伝えたらいいのだろう。

蓮がキョーコの上顎をぞろりと舐めあげた瞬間、膝から崩れ落ちそうになるキョーコを蓮は慌てて抱き留めた。
蓮の深い口づけにキョーコの腰が砕け、蓮の腕に支えられなければ立てない状態だった。
蓮にしがみついて、はぁはぁと息を整えようとするキョーコの姿に、愛しさが一層こみ上げる。

「最上さん…愛してる」

シャワーを止め、蓮はキョーコを再び横抱きにしてバスルームを出る。
そしてゆっくりとベッドへと横たえ、窓から差し込む月明りからさえ宝物を隠すかのように、キョーコの肢体をその体躯で覆った。




ザザンと打ち寄せる波の音と、窓から射す太陽の光に、ゆっくりと蓮は瞼を開いた。

「…おはようございます」
「おはよう」

目が醒めた時、一番に目に映すものが最愛の人の穏やかな笑顔だというだけで、満ち足りた気持ちになる事を蓮は初めて知った。

自分を優しく包み込み逞しい腕と胸の温もりを求めて、キョーコはそっと蓮の背中に腕を回す。
そして蓮も、キョーコを優しく抱き締めた。


抱き合ってコロコロとベッドの上を転がったり、囀るようなキスを互いの顔中に降らせたり。

幸せな時間が過ぎて行くのを惜しむように、2人はじゃれ合った。




身支度を整えたキョーコが、キャリーケースを持って部屋のドアの前に立った。
仕事の都合、キョーコは蓮をグアムに残したまま、1人日本へと帰って行く。

本当は引き留めたい。ここに、俺の腕の中にいて欲しい。

でも、そんな事を言ってしまえば彼女を困らせるだけだから、俺は笑顔で彼女を送り出すんだ。
…ほんの少しだけ、悪戯をして。


「3日後に一度日本に帰るから。…帰ったら一番に最上さんに会いに行くから」
「はい!」

笑顔を浮かべるキョーコの腰に腕を回して抱き寄せて、蓮はキョーコの人差し指を喉元にあてて、彼女の鎖骨から胸の谷間へとつっと走らせる。そしてそのままキョーコがが身に付けているトップスと下着をぐっと押し下げた。

「ひゃっ!つつつ!?」

驚いたキョーコが抵抗する前に、蓮は胸の谷間の奥に唇を寄せて、強く吸い上げた。

ジタバタと暴れる彼女を逃がさないように、細腰を強く抱き竦める。

この感情を君に晒してしまえば、俺は君を離せなくなる。そう思うから今日まで君に触れないようにして来た。

その箍が、とうとう外れてしまったんだ。

だから…逃がしたりなんかしてあげないよ。
そう、一生。
だから、その証を君に刻み付けたいんだ。
ごめんね?独占欲が強い、我儘な男で。

白いキャンバスに濃く咲かせた朱い華を満足げに眺めて、トップスをそっと元に戻す。

なんて破廉恥な事をと怒りだすキョーコに、蓮は笑いながら眉を下げて謝り続けた。

「もうっ!それじゃあ私、行きますからね。私が居なくても、きちんとご飯食べてくださいよ?」
「うん。ちゃんと食べるよ。最上さんもドラマの撮影、頑張ってね」
「はい!」
「……ソレが消えてしまう前に帰るから」

瞬間、ビクンとキョーコの体が跳ねた。

俺を待っていて欲しい。君がどこにいても、君の隣が俺の在る場所なんだ。
君と見る未来は、きっと眩しいくらいに輝いている筈だから。

「…はい。待ってますから…」

自分を優しく見つめる蓮に、キョーコは頬を真っ赤に染めて、コクンと頷いた。



END.





どうにか終わりました。最後端折りすぎたかなと反省してます。
Act.212の表紙の、敦賀さんに見て欲しくて用意したワンピースを敦賀さんに見せようよ!と、
Act215のキョーコちゃんの手のひらに書いた∞スタンプマークもいいけど、どうせキョーコちゃんに残すなら、キスマークつけちまいなー!から生まれた妄想でした。
そんなナーの欲望妄想を読んでいただき、ありがとうございました!!



Comment
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

menu    Profile    menu

ナー

Author : ナー

menu    Recent    menu

menu    Counter    menu


キリ番踏まれた方、コメントなどでご連絡ください。
リクエストなぞあれば浮かれてお聞きしちゃいます。

    Since 2014.12.07     

menu    Category    menu

menu    禁無断転載    menu

menu     Link     menu

menu    ブロとも    menu



形而上 愛の唄
美海様が作ってくれた拙宅バナー



menu   WonderfulWorld   menu
Mimi's Worlds  by 美海様 mimi's worlds /STAR星DREAM夢の卵 HEARTハートLOVE愛の卵 From Mr.D * Dear my dare Dears. Love Dreams Eggs ©From far away beyond beautiful sea.

Hop Step Skip Jump !!
  by ゆみーのん様 Hop Step Skip Jump !!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。