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   見たことない   


いや、出来心です。
暑さで頭がおかしくなってるんです。多分。


「ただいまかえりましたー!」
「お帰り」

日付が変わった頃帰宅した、ほんのりと紅い頬で普段よりもふにゃりと緩い感じの笑顔を見せた恋人を、蓮は苦笑しながら部屋へと招き入れた。
今朝、ドラマの撮影で仲良くなった女優数人と、いわゆる女子会をするのだとキョーコは楽しそうにはしゃぎながら家を出て行った。

「女子会、楽しかった?」
「はい!すっごく楽しかったです」

そう言ってキョーコは蓮の胸の中にぽすんと飛び込んだ。

これまでも、ご飯を食べに行こうといった誘いが無かったわけでは無いが、二十歳になってお酒が飲めるようになると、キョーコは色々な人から誘われる機会がぐっと増えた。
少女から大人の女性へと成長していくキョーコを、周りの男たちが放っておく筈が無かった。

だが、そんな下心の見え透いた誘いを、キョーコは機転を利かせて体よく断り続けている。
それに今日の飲み会は女性だけと聞いて、蓮は安心してキョーコを送り出したのだ。


「んーっ!敦賀さんの匂いがします。いい香り…」
「はいはい。敦賀テラピーだっけ?俺にもキョーコテラピーさせてよ……ってキョーコ!?」

ふわりと抱き締められた腕の中で、キョーコは蓮のベルトをカチャカチャと外そうとしている。
蓮が驚いて固まった間に、キョーコは躊躇なくジッパーを降ろすと、ズボンを寛げた。

「キョ、キョーコ何してるの!?」
「ちょっと黙っててください」

蓮が纏っているボクサーパンツの上から、さわさわとその存在を確かめると、キョーコは難しい顔をして、ボクサーパンツを押し下げた。

それなりにいい雰囲気になっても、キョーコから仕掛けてくることなど、今まで1度も無かった。
いつだって蓮が優しくキョーコの緊張を解きほぐして、ようやくお許しを貰っていた蓮にとって、今の状況は緊急事態だった。

キョーコの視線は、キョーコの手によって外気にさらされた1点に集中している。

「むぅ…」
「キョーコ、もしかして酔っぱらってる?」
「酔ってなんかいませんよ?」

少し首を傾げたつもりのキョーコの体が大きく傾く。
完全なる酔っ払いに、蓮は眩暈を覚えて目を閉じて頭を抱えた隙に、キョーコの手が視線の先へと伸びた。

ギュッ

「クッ……今キョーコが触っているのは一体何かな?」
「それはお答えできかねます」

そんなところには理性が働くのかと、蓮は心の中で舌打ちをした。

「キョーコからこんなに情熱的に誘われるなんて…。ねぇ、女子会で何があったの?」
「お姉さんたちが違うって言ったんです。でも違わないよね?」
「ちょっとキョーコ、誰と喋ってるの!」
「え、敦賀さんですよ?」

確かに俺だけど!!君はどこを見てるの!


ニギニギ、ツンツン、クイッ プルンッ


「っ…キョーコ、遊ばないでくれる?色々と我慢の限界ってものがあるんだよ」
「やっぱりお姉さんたちに騙されるところだったわ」
「…もうお姉さんの事は放っておいて、俺の話を…もういいや。キョーコ…色々と責任を取ってもらうからね?」
「へ?責任ですか?あれ?敦賀さんの笑顔が真っ黒……ヒィィッ!夜の帝王の2倍になってるぅー!!」
「俺をこんなにした責任は重大だよ…。キョーコ、今夜は寝かさないよ」

蓮は凶悪な笑顔を湛えてキョーコの腕をガシリと掴むと、ベッドルームへと引きずるように進んだ。


**


「でも、やっぱり体の相性って大事よね」
「そうそう。長さと太さ、それに持久力もね…って京子ちゃん、顔真っ赤になってるわ!初心なのねぇー!!」

女子会という女の花園で繰り広げられる話題は勿論恋愛事情で、どの俳優は上手いだとか下手だとか、明け透けなエッチ事情が熱く議論されていた。
そんなお姉様方の会話にキョーコはただただ驚いて、目を白黒させていた。
顔から火が出そうな会話になんとか落ち着こうと、キョーコは手に持っていた冷たくて甘いお酒をコクコクと飲んだ。

「そう言えばこの前、京子ちゃんが衣装に着替えてる時、私見ちゃったわよ?」
「ふえっ!?ななな何をですか?」

急に話を振られたキョーコは慌てて周りを見渡せば、既にお姉さま方の視線がキョーコに集中している。
お姉さま方の視線という逃げられない檻に、ポイッと放り込まれた子リスのようにキョーコは身を縮めた。

「すっごく濃いキスマークよ。下乳の所とか、絶対に衣装から見えない場所にびっしりとね。情熱的な彼氏だなぁって思ったのよねぇ」
「ふぎゃっ!」

見られたんだ!だから敦賀さんに、いつも痕は付けないでってお願いしてるのに!!
恥ずかしすぎますー!!

「ほほー。そんな情熱的な彼氏なら、京子ちゃんも大変ねぇー。で、持久力は如何ほどなの?」

目を爛々と輝かせたお姉さまに囲まれて、キョーコは今までの会話で疑問に思っていたことを聞いてみた。

「あ、あの…持久力って…。すみません、よく分からないんですけど…」
「イって萎えるまでにどの位かかるとか、抜かずに何発とかそういう事よ!」
「フニャッ!?」

ボフンと顔を真っ赤にして、キョーコはグビグビとグラスを傾ける。

「で?どうなの?」

キョーコを取り囲む百戦錬磨なお姉さま方がクスクスと笑いながら、キョーコの答えを待っている。

「萎えるって…あっアレ、骨があるじゃないですか。だから萎えるも何も…持久力とか関係無いと思うんですけど?」
「骨ぇ!?」
「えっ…はい。だっていつも固いし、いつも同じ角度…」

周りのお姉さま方の動きがピタリと止まった様子に、変な事を聞いたのだろうかとキョーコは慌てた。

「あっあの、私、変な事お聞きしちゃいました?」
「…ううん。変じゃないわ。…何度放っても萎えないか…。因みにその骨の長さと太さと角度って、どのくらいなのかしら?」

ゴクリと生唾を飲みこむお姉さま方の目はギラついている。

「えー…この位ですかね?」
「!!キャーーーー!!凄い!!」

キョーコが両手を使って説明した内容を、キャーキャーと騒ぎながら議論を白熱させるお姉さま方を尻目に、キョーコはグラスを一気に飲み干した。


その後、それは骨ではない。そもそも骨など無いのだと。
興奮状態によって硬度が変わるし、果てれば元の形状に戻るのだと教えてもらったが、キョーコは首を捻るばかりだった。

何故なら、そんな状態を1度も見たことが無いのだから。

そんなクエスチョンを頭の上にいくつも乗せているキョーコが、哀れになったらしい。
お姉さま方にキョーコは、そんな絶倫男に最後まで付き合う必要は無い。体を大切にしなさいと懇々と諭された。


**


「…やっぱり同じじゃないですか…。お姉さん達、どうして私に嘘を教えようとしたんでしょうか…私、やっぱり嫌われてるのかなぁ…」

ぐすぐすと泣き出したキョーコを、蓮はベッドの中で強く抱きしめる。

「嫌われてるわけじゃないよ。寧ろ色々と心配されていると言うか…」

きっと陰で、京子の彼は『骨』とか『絶倫』とか言われるのだろうと、蓮は大きくため息をついた。

それでも…こうなるのはキョーコにだけなんだから、良いじゃないか。現にキョーコ以外には一切反応しないんだ。
よし。開き直ろう。開き直って、最後まで付き合ってもらおう。

「そう、こうなってしまうんだから…仕方無いよね?」
「え?敦賀さ…あっ!ちょっと、もう抜いて…んっ…ままままだするのですか!?」
「うん。最初に言ったでしょ?今夜は寝かさないって。…多分無理だと思うけど、お姉さん達に教えてもらった状態になるかもしれないよ?そうなるまでキョーコ、付き合ってくれるよね?」
「んぅ……もう無理ぃ…あん!」



おしまいっ!





学生の頃、本気で骨が入ってると思ってた知り合いが居て、それを聞いた後、
彼氏は『骨』と随分イジられてました。それを思い出して。。。



Comment
ギャップが・・・
ナー様
東方の…を拝読後こちらのお話を拝読させていただきまして、あまりのギャップに喜んでしまいました!キョーコちゃんの女子会ネタいいですよね。必ずそっちの話になるところが、キョーコちゃんの相手を知らずになされる会話、一方の蓮様を思い浮かべると、なぜかにやけてしまうのは仕方ないと・・・。会社のお昼の時間にひとりにやけた私でした!
新しいお話しがアップされるのが楽しみで。次はどんな蓮キョに会えるのかな。
何も言えないです(照)
ひろりん様

シリアスなお話を読んでいただいた直後にこのネタはゴメンナサイ!!でも喜んでもらえて良かったです。
女子会の猛者達(笑)も驚くキョーコちゃんの彼氏の底力(?)は凄いぞと。笑って許してください。
きっと猛者達はキョーコちゃんの彼氏の正体を知ったその日に女子会を緊急招集しちゃうでしょうね。

また変な蓮キョが発生するかもですが、笑ってもらえると嬉しいです(´∀`)
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