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   バレていたモノ   


バレンタインなお話を書いてたのですが、それより中途半端に終わってる蓮誕だろうと思い直しました。
懺悔しますと、本編よりおまけ話の方が先に妄想ポロリでした。
やっぱりおバカ妄想の方がナーの性に合ってるんでしょうねー。
放り投げたバレンタイン話は(多分)次回で!


「そっそうだ、モー子さんと天宮さんからのプレゼントを預かってました」
「あの2人から?」

力の籠った抱擁が背中を撫でる怪しい動きを見せ始めた蓮の腕の中から、キョーコはあたふたと這い出した。

事務所で蓮へのファンたちからのプレゼントを仕分けている最中、自分たちも見繕ってくると言って出掛けて行った2人は目当てのものがすぐに見つかったらしい。
それぞれ綺麗にラッピングされた袋はキョーコに託された。

「絶対に2人で開けるようにって言われました。小さい包みが天宮さんからで、もう一方がモー子さんからですよ」

トートバックから取り出したプレゼントを、キョーコは蓮へと手渡す。

ありがとう、と言いながら受け取った蓮の表情は柔和な笑顔だった。それは俳優・敦賀蓮がファンたちに見せる笑顔とも、キョーコに見せる自分を飾らない笑顔とも違った。
自分が大切に想っている女性の気の置けない友人であり、キョーコと切磋琢磨しながら芸能人として真っ直ぐに成長していくのをお互いに支え合う存在だと、レンは奏江と千織の事を思っていた。
キョーコに無くてはならない存在だと思っていた2人が自分にプレゼントを用意してくれたと言う事は、少しは自分もキョーコを支える同志として認められたのかと思うと、自然と笑みが零れた。

キョーコも2人が何を選んだのか興味津々で、早く開けてと目を輝かせて訴えている。
蓮がキョーコのおねだり視線に急かされて、最初に手に取ったのは千織からのプレゼントだった。

ラッピングを解いて出てきた物を見た瞬間、キョーコの口はパカリと開き、目は零れ落ちそうなくらいに見開かれた。
そんなキョーコの様子に気づかないのか、蓮は悠然とその物体を両手で広げた。

それは黒の生地に薄桃色のレースがあしらわれたティーバックだった。

つつつ敦賀さん、ソレ身に付けるんですかッ!?
セクシー過ぎるどころの騒ぎじゃありません。ダイナマイツです!!敦賀さんが持っているサイドとかお尻の部分なんて、一体何ですか!紐じゃないですか!寒くて風邪引いちゃいます!!
そっそれにフロントの布地面積だって狭すぎます!そんな慎ましい布地で敦賀さんの敦賀さんは収まらないと思うの。隙間から『こんにちは』どころじゃ済まなくて、すべてが零れちゃうんじゃないかしら。
天宮さん、急ぎ過ぎてサイズ間違えたのかしら。それとも、世間一般的なサイズはこの下着で十分って事?でも敦賀さんに、これじゃあとてもじゃないけど下着としての機能も役割も果たせないわ。いわば役不足よね。

「キョーコ……口から思考がダダモレだよ」

頬をほんのりと染めて、蓮はキョーコをジト目で見つめていた。
その視線に気づいたキョーコは慌てて己の思考を弁解する。

「すっすみません。一般と比較して規格外だなんて気を悪くしちゃいましたか!ごめんなさい!!私、標準を知らないし…。あっでも敦賀さんはご両親から日本以外の血を多く受け継いでらっしゃるから、JIS規格に当てはまらなくてもそれは仕方ないと言うか当然なんだと思います!」

だから気にする事はないと言う弁解は何一つ弁解になっていなかった。

「JIS規格…。工業製品じゃないんだから。色々と言いたい事はあるけど、まずはキョーコ、落ち着こうか」
「はいっ!私は冷静です」
「…絶対に違うと思うけど、まあいいや。キョーコ、君は大きな勘違いしてる。この下着は女性用、キョーコのだよ」
「へ?」

蓮の言葉に、キョーコは一瞬動きを止めた後、ギギギと音を立てるように首を回してもう一度下着を凝視した。
言われてみれば確かにその下着のデザインは、女性用と言われた方がしっくりくる。

「それにほら、お揃いのブラも入ってたよ」
「っ!?」

確かに胸の谷間に薄桃色のリボンが付いた、お揃いの黒いハーフカップのブラが包装紙の上に鎮座していた。

「でもどうして?どうして私になんですか?私の誕生日じゃないの、雨宮さん分かってるはずです」

蓮へのプレゼントを買いに行くと言って出掛けて行ったと言うのに。
業界に太いパイプを繋げる絶好のチャンスと言った千織の黒い笑顔を思い返してみても、その中身が開けてみればそれはキョーコへのプレゼントなのだ。
まったく意味が分からないと首を傾げ続けるキョーコに、蓮はキラキラと神々しい笑みを向けた。

「その下着を身に着けたキョーコが、俺へのプレゼントだって天宮さんは言ってるんだよ」
「えぇっ!?」

何て事を言い出すのだ。そんなダイナマイツな下着を付けた自分がプレゼントだなんて、蓮の言っている意味が分からない。
そんなキョーコの思考を読み取って、蓮は千織の思惑の種明かしを続ける。

「だって、いつもキョーコが身に着けている下着って、可愛い感じのものが多いでしょ?」
「うぐっ。どうして知ってるんですかっ」
「だって俺が脱がせ「もーいいですっ!!破廉恥です。可及的速やかに仕舞ってください!」」
「折角貰ったプレゼントだよ?すぐに仕舞うなんて天宮さんに失礼じゃないか」
「そうかもしれませんが目のやり場に困ります!もう居たたまれません」

顔を真っ赤にしてペチペチと蓮の胸に猫パンチを繰り出すキョーコの髪を、蓮は笑いながら撫でた。
セクシー系の下着姿など見た事ないだろう蓮へのプレゼントのつもりなのだろうと言う蓮に、キョーコは納得がいかない顔をしている。
蓮の手元に届かないモノがプレゼントになろうとは、全く考えていなかったのだ。

「それに私、こういうエロカワ?なインナーなら持ってるのに」

キョーコがポロリとこぼした一言に、蓮の動きが止まった。

それは全部、露出度の高い服装を好む女性。カイン・ヒールの妹、雪花を演じた時に用意したインナーだった。
カイン・ヒールが出演した映画、『TRAGIC・MARKER』の上映後、カインは実は蓮が演じていた事が公表された時は、大きな話題となり、蓮の演技は新境地を開いたとまで言われた。
そのカインの妹も、実は京子が演じていたことを知った映画関係者やラブミー部員たちも驚いていた。
当時、セツカ用のインナー類を購入するところを千織に目撃された事もあったが、あの時は恥ずかしさよりもオシャレガール・セツカを演じる事に必死だった。
確かにここまでエグい肉食女子系の下着ではないが、エッチでヒワイと千織に称された下着が数点、タンスの奥底で冬眠しているはずだ。

そんな記憶を掘り返していたキョーコは、蓮が自分をじっと穴の開くほどの強い視線を送っていたことに気付かなかった。

「へぇ。キョーコがそんな下着を持ってるなんて知らなかったよ」
「ほぇ?」
「それじゃあ、着てみようか。同じような下着を持ってるなら、キョーコも抵抗なく身に着けられるよね?」
「フギャッ!?」

蓮の真っ黒い笑顔の前に、キョーコは奇声を上げた。
否定しようものなら、どんなお仕置きが待っているか分からない。

「そっそうですね…でも後っ後にしましょう。ほら、モー子さんからのプレゼントだってまだ開けてないじゃないですか。モー子さん、一体何を選んだんでしょうねー。すっごく気になります。ね?今っ今すぐ開けましょう!!」
「…そうだね」

そうそう。何だか敦賀さんの声のトーンが低い事なんて気せず心機一転、モー子さんからのプレゼントに集中しましょう。そして下着の事など明後日の方向にポイッと忘れちゃいましょう!

モー子さんからのプレゼントは、中身を教えてもらってるから安心なのよ。枕カバーだって聞いてるもの。
きっと、私が去年敦賀さんの誕生日プレゼントでお渡しした羊の枕の替えカバーだと思うのよね。
敦賀さんに何を贈ったか誰にも話していないのに、羊の携帯枕の話題が載ったインタビュー記事を指差して、『コレ敦賀さんにプレゼントしたのはアンタよね」って言われた時は、やっぱりモー子さんってエスパーなんじゃないかと思ったもの。
モー子さんからのプレゼントなんて羨ましいなぁ。そんなカバーをかけた枕をギューッて抱きかかえて眠ったらすっごいいい夢見れそう。


**


「うん。すっごくいい夢を見られそうだよ」
「ふぇっ。敦賀さん、放してください」
「駄目。琴南さんからの誕生日プレゼントなんだよ?有難く堪能しないと申し訳ないよね?」
「堪能って!ひゃっ!!もふらないでください!!」

モー子さーん!!あなた一体何を考えてるのよーっ。枕カバーの割には包みが大きいなぁとは思ったわよ!でもっでもそれが着ぐるみパジャマだなんて思う訳ないじゃないの!!
型落ち品だったからセールで安く買えたって、モー子さんが言っていた意味は分かったわよ。確かに未年は去年ですもんね。だからって羊のふかふかな着ぐるみパジャマなんて!!

キョーコは羊の着ぐるみパジャマを着て、ベッドの中で蓮に巻き付かれていた。
着ぐるみパジャマというカバーを着けたキョーコは、蓮の抱き枕と化していた。そのカバーのフカフカの手触りを楽しむ様に、蓮は盛大にもふもふと手を動かしている。


奏江からのプレゼントを開けた瞬間、2人は奏江の思惑が全く分からず、同じ方向に首を傾げた。

「モー子さん…。枕カバーって言ってたのに、どうしてパジャマ?しかもまた私サイズ…」

蓮は奏江の思惑に、キョーコの一言ですぐ正解に思い当った。
そしてラブミー部員2人の気持ちを蓮はしっかりと受け止めた。


キラキラと神々しい笑顔で2人からのプレゼントをずいっと胸の前に差し出されたら受け取るしかないじゃないの!
『お風呂入っておいで。ちゃんとそれを着て来るんだよ?』なんて言われちゃったらもう、逃げ場なんて無かったわよ!!

「ちょっと敦賀さん?」
「ん。何?」
「何じゃないです。その不埒な手の動きはなんですか」
「酷いなぁ。可愛い羊をもふもふしてるだけだよ」
「もふもふって動きじゃないですっ!そこお尻ってふぁっ!!」
「おかしいなぁ。羊は『ふぁ』なんて、鳴かないよ。『めぇー』でしょ?可愛い仔羊ちゃんは、まだちゃんと鳴けないのかな?」
「おかしいのはこの状況です!」

敦賀さんの脚にまで巻き込まれちゃってるし!

「だって抱き心地が凄くいい上に可愛いから撫で回したくなっちゃうんだよ。本当に可愛い。柔らかくて暖かくて、それにほら、いい匂いもするし」
「ひゃっ。胸元で深呼吸しないでください!それに匂いはさっきお風呂で石けんーっ!どっどうしてボタンを外す必要があるんですか!!」
「ん?枕カバーを外したらどうなってるのかなって。ほら、羊の毛刈りの後の姿って、どんな感じか見てみたいじゃないか」
「どんなも何もさっき散々手にして凝視してたじゃないですかぁ!!」

先ほど蓮が散々手にしていた、千織からのプレゼントであるダイナマイツな下着を身に着けていたキョーコは、着ぐるみのパジャマを脱がせようとする蓮と必死に戦っていた。

が、蓮の執念に勝てる筈もなく。

「ん~~っはぅぅ」
「大丈夫。2人からのプレゼントは大切にするよ」


勿論、一生ね。
俺が本当に欲しいモノなんて、キョーコ以外のラブミー部員にはバレてるんだな。


「そうだ、明日の朝はキョーコから貰ったジューサーで特製スタミナジュースを作ってあげるよ」
「えぇっ!?」
「だからこれからは毎晩スタミナゼロになっても心配いらないよ。チーズとにんにく、納豆、卵、はちみつと…あとは何を入れようか?」
「~~~っ絶対に嫌ぁー」
「本当にいいプレゼントを貰ったよ。キョーコ、ありがとう」
「絶対に間違ってますぅーーっ」



おしまい。





ね、おバカでしょ。




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