HOME   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト  »  長編   »  [完]幸せなら態度で示そうよ  »  幸せなら態度で示そうよ 10 (完)

   スポンサーサイト   


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

   幸せなら態度で示そうよ 10 (完)   


お久しぶりでごぜぇます。
ちょっと悶々としていたり、何だかんだで更新が疎かになりましてすみません。
大好きサイト様が次々と閉鎖されて。凹んで思考の坩堝にはまってました。
そんな壺の中からですが、幸せなら、完結です。
少し書き直すかもの、出来立てほやほや状態で申し訳ない!!


あら?お衣裳と共布の手拭きを入れておいたはずだけど…無いわね。
殿下の汗を拭いて差し上げたいのに、どこに行っちゃったのかしら。
お着物の時、懐紙を胸元に忍ばせるのと同じつもりで『こるせっと』だったかしら?鎧のような装備に挟んでおいたはずなのに…。

…鎧に隙間が出来るなんて、私のお胸が寂しいせい?

ちっ違うわ!断じて違うと信じたい!!
そりゃ王妃陛下やこの舞踏会に参加されているヒズリ国の女性たちは豊満なお胸でちょっと…凄く羨ましいけれど、それとこれとは別よ!
きっと踊ったせいで奥の方に潜り込んでしまったのよ!わたしのお胸が小さいせいじゃないわ!!

鎧に隙間を作って中を覗き込んだらちゃんと目視できるくらい膨らんでるもの!!
ほらあった!お胸の下の方にまで入り込んでたのね!ふう。見つかってよかったわ。

あら?殿下が固まってしまわれたわ。
どうしたのかしら。…まぁいいわ。とりあえず汗を拭いて差し上げましょう。

ぽんぽん。

何だか殿下の顔が赤くなってきた?
??目が泳いでる?
???さっきより余計に汗が?

それにしても何事かしら。王妃殿下が壇上から嬉しそうに何か叫んでるけど、早すぎて全然分からないわ。
何を言っているのか誰か教えてくれないかしら。

レン様は赤くなったまま固まっちゃったし…。あ、ヤシロさんなら教えてくれるかな。
あれ?ヤシロさん、何だか顔を引き攣らせてジワジワと汗が滲みだして来てる…。具合が悪いのかしら。
よし。ついでだし拭いて差し上げましょう。


ん?キョーコ姫が寄って来た?どうして満面の笑み?
ハンカチを掲げて…ヒィッ!?まさか俺の汗も殿下のように拭いてくれようとしてるんじゃっ!!

やめてー!
姫手ずからポンポンなんかされたら俺、殿下に殺される!姫は気づいてないだろうけど、後ろにいる殿下から真っ黒いオーラが出てるーっ!!
殿下がジェラシーの炎をメラメラと上げてるよ!!ほら姫、気づいてあげて!!
すっごい良い事してあげようって顔してるけど、全然良い事じゃないから!お願いだからその手をひっこめてーーーーっ!!


「む?」

キョーコがヤシロの脂汗を拭おうと頬にハンカチをあてようとした瞬間、そっと腕を掴まれた。
振り返ると、笑顔を湛えたレンがキョーコを見下ろしている。

胡散臭さ満点の笑顔で。

「レンたま?」

どうして止めるのだと小首を傾げるキョーコに、レンは優しい笑顔を向けた。

「ヤシロさんにはこれを貸してあげます。姫の手を煩わせなくても、ヤシロさんは自分で拭けるから大丈夫ですよ。ね?ヤシロさん」
「ハッハヒッ!!もっ勿論です!!」
「姫はお優しいですね」

そう言ってレンはキョーコの手からハンカチを受け取ると、自分のハンカチを取り出して空になった胸ポケットにキョーコのハンカチを差し込んだ。

流れる様な自然な動作で。さも当然のように。

あっ。殿下がどさくさに紛れて姫のハンカチを自分の胸ポケットにいれた。
何も言うな、気づかなかったことにしろって眼が言ってる!笑ってるのに全然眼が笑ってない!!怖っ!

本気でこのまま自分のものにするつもり?そしてそのハンカチを一体どうするつもりなんだ!?
姫の残り香をスーハー嗅いじゃうんじゃないか?しかも姫の胸の感触とか妄想しちゃいながら?



うーわーっ!!殿下が変態っぽい!


「さて…。姫も初めてのダンスでお疲れでしょう。足は痛くありませんか?」

足?そう言えばジンジン痛いかも。…あれ?踵が痛い?

「うにゅぅ」

キョーコは足元を見つめて、哀しそうに眉を顰めた。

「やっぱり。少し足を引き摺っているように見えたので。ヤシロさん、姫を休憩室にお連れしますから、手当の道具を持って来てくれますか?」
「かしこまりました」
「さぁ姫、歩けますか?…いや俺がお連れしましょう。失礼しますね」
「ひょわっ!?」

そう言うと、レンはキョーコをふわりと抱き上げた。

どっどうしてレン様に抱っこされてるの!?いくら足が痛いと言っても、臣下や貴賓が居る会場でへたり込むような無様な姿は見せなくてよ!!

驚いたキョーコが顔を上げると、そこにはレンの整った顔がある。

近い近い近い近い近いっ!近すぎます!!私の荒い鼻息でレン様の髪が揺れちゃうくらい近いわーっ!!

「姫?」
「ふみーっ!!」

あわわと慌てるキョーコにクスリと笑いかけるレンの笑顔は蕩けるように柔らかい。
驚きと羞恥で飛び降りようと暴れるキョーコはバランスを崩しかけて、藁をもすがる思いでレンの首に腕を回してぎゅっと抱きついた。

一瞬身を固くしたレンだったが、キョーコの細腰を抱く腕に力を込めた。

「大丈夫ですよ。落としませんし、放したりしませんよ」

『勿論、一生ね』というレンの心の声が幻聴となってヤシロを含め、固唾を飲んで成り行きを見守る周囲の人たちに聞こえた。

「ヤシロさん、やっぱり薬は結構です。俺の手元にあるものでどうにかします」
「え?ちょっと殿下?」
「覚悟を決めたのね!!レンーっ頑張って姫に迸る情熱を伝えるのよ!!明日は結婚式よーっ!!」

えぇっ!?向かう先は休憩室じゃないの?着いてくるなってこと?まさかこのまま殿下の部屋に姫は連れ込まれちゃうの??
いくら妃にとやって来た姫とは言え、婚約も結婚もすっ飛ばして姫に手を出すなんて国際問題に発展しちゃうんじゃ?

順序は逆になる事にはこの際目を瞑るという母の声援を背に、レンは周囲に胡散臭い笑顔を振り撒きながら近衛兵によって恭しく開かれた扉から舞踏会場を後にする。

俺は止めるべき?敢えて空気を読まずに薬を届けるべきなの?
それとも今まで特定の恋人を持たなかった殿下の恋の成就を生暖かく見守るべきなの!?
姫、嫌だったら自力で逃げて!!いや、俺が命がけで何とかすべきなの?


どうしたらいいのーっ誰か教えてーーーっ!!





後日、ヒズリ国で新しい愛の告白方法が流行した。
男性の汗を女性が自分のハンカチで拭い、そのハンカチを男性が受け取り自分の胸ポケットに収めれば告白は成功。
胸ポケットに女性物のハンカチが差し込まれている男性は、『結婚している』もしくは『恋人がいます』という事を意味するようになった。
そしてこの告白で成就したカップルは、仲睦まじい夫婦となると言う。


ヒズリ国の王太子夫妻のように。




おしまい。



Comment
完結おめでとうございます。
新しい愛の告白方法。気持ちがわかりやすくて良いですねー。
幸せならを態度で示しまくってそうなレンさんは、この翌日部屋から出たくない、姫とイチャベタしたいと、結婚式の準備が整う瞬間まで駄々をこねてそうです。笑

大好きなサイトさまの閉鎖のニュース。悲しいですねー。最近アメバ外部にあまり遊びに行けていないので、久しぶりに訪問させていただいたらもう・・・なーーんてことがありそうで、ちょっと怖いです。
書く気が無くなったとしても、できれば長期お休み扱いにしていただけるとありがたいですね。
Re: 完結おめでとうございます。
まじーん様

お返事が遅くなり申し訳ございません!!(汗)
もう、翌朝の王子のお肌の張りが違いそうです。ツヤッツヤでしょうね。
それに引き替えヤシロさんはゲッソリしてそうです。
姫はそんな王子の態度に目を白黒させてそうです。
オカンは間違いなくニヤニヤのニタニタです。

本当に、大好きサイト様が閉鎖してしまうのは悲しいです。。
また逢う日までお待ちしておりますよ!としか言えない自分が歯がゆいですが、
復活されることを祈るしかないですよね。

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

menu    Profile    menu

ナー

Author : ナー

menu    Recent    menu

menu    Counter    menu


キリ番踏まれた方、コメントなどでご連絡ください。
リクエストなぞあれば浮かれてお聞きしちゃいます。

    Since 2014.12.07     

menu    Category    menu

menu    禁無断転載    menu

menu     Link     menu

menu    ブロとも    menu



形而上 愛の唄
美海様が作ってくれた拙宅バナー



menu   WonderfulWorld   menu
Mimi's Worlds  by 美海様 mimi's worlds /STAR星DREAM夢の卵 HEARTハートLOVE愛の卵 From Mr.D * Dear my dare Dears. Love Dreams Eggs ©From far away beyond beautiful sea.

Hop Step Skip Jump !!
  by ゆみーのん様 Hop Step Skip Jump !!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。