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   王子は誰だ 1   


連続ものになりそうです。
よろしければお付き合いください。



「最上君!元気か!」
「わわっ社長さん!おはようございます!どうしたんですか?こんなところに!!」

今『BOX "R"』の撮影中なんですけどぉー
あぁ!!今から『レベル3』的いぢめが始まる学校の屋上でエキストラさん達の仮面舞踏会が繰り広げられてるぅーーー!
あぁ!留美さん!それは盆踊りよぉ~アイドルなのにリズム感ゼロなんて悲しいわ!!

「しゃしゃ社長!相変わらずの乱入ぶりですが、どうされました?」
「うむ。最上くんにラブミー部員としての依頼なんだか、10日間ある人物の世話係をお願い出来ないかな?」
「父さんの!?」
「いや、残念だがクーじゃない」
「…そうですか」
「そんなしょんぼりするなよ」

…社長、今度は何を企んでるんじゃないかしら?

「一体誰のお世話係でしょうか?」
「あぁ、この業界の人間じゃ無いんだ。知り合いの息子なんだが、初めての日本滞在でまぁ観光案内だな。
移動はうちの車と運転手にセバスを付ける。どうだろう?」
「でも私、お仕事があったり…お世話係として任務を全うできないと思います…そんな中途半端では申し訳ないです」
「本業に支障のない範囲で構わんから、な!頼んだぞ!!」
「…はぁ。承りました。」


半ば押しきられる形で受けた仕事だった。




キョーコは今、10日間お世話をする相手を空港でピックアップして社長が用意したリムジンの中で対面していた。

えーと、お世話するのはフェリックスさん、23歳!
わゎ!!金髪で青とパープルのオッド・アイ!すごーい!オッド・アイなんて初めてみたぁ!!
あっ、会話は英語で大丈夫かしら??

『はじめまして!10日間の滞在中お世話をさせていただきます、LMEの京子と申します!』
『…違う。』
『僕はMr.RollyにNatsuと10日間過ごしたいって言ったのに・・・なのに・・・』
『…なのに何でしょうか』

…はいはい。どうせコスメマジックもプリンセスローザ様も無い今、私は素うどんでありますともっ!
十分自覚しております。

『子供が来た…』

何ですって!?子供?『KID』って言いました?

私は子供じゃなーいっ!!

『17歳は結婚も出来る立派なレディーですぅ!!』
『…17歳ぃ?嘘をつくな!!子供は牛乳飲んで寝なさい!』
『嘘じゃないもんーーー!!』
『おい、運転手!この子が言っていることは本当なのか?』
『はい。本当です。最上様は17歳です。そしてドラマでナツを演じていらっしゃいます』


バサッ。

フェリックスは車の中で突っ伏した。


『どうしました?!ご気分でも悪くなりました??』
『…うぅ。滞在中はNatsuと甘い時間を過ごすはずだったのに…』
『なっ!!そりゃすみませんでしたねっ!とんだお子様でっ!!』

何よ何よ何なのよーっ私が悪いの??

『もういい…君、帰っていいよ…』

なにおぅ!

『そうはいきません!依頼を受けたからには最上キョーコ、全力でやり遂げます!!』
『いーよ。Natsuが居ないならもういい。ひとりで傷心旅行する』


何なのこの人…ドラマの中のナツが実在すると思ってたの?

ある訳ないのに…子供が戦隊ヒーローが実在するって思ってるのと同じかしら?
しかも拗ねて突っ伏すなんて、本当に子供みたい。


『…とりあえず本日のお夕飯、どうされますか?』
『…Natsuと行こうと思って5つ星レストランを予約してたけど、もういい…キャンセルする…』
『そりゃすみませんでしたねーっ』


ムキーっなによーっ
別に行きたい訳じゃないけどナツを演じてる私を前によくもそこまで落胆してくれるわね!

『…だって子供と行ったってワインも飲めないじゃないか…』
『ナツだって17歳です!!お酒飲めません!!』
『!!そっか。…そうだよな。一緒にワインを楽しもうって思ってた自分にびっくりした!勝手に大人に変換されてた!
そうだよな、ジョシコーセーだもんな…あーびっくりした』

プププッ!
ホントにびっくりした顔してる…この人、私と一緒で妄想ひとり突っ走り型なのかな?
ちょっと親近感湧いちゃった。


『じゃあ、ホテルで何か作りましょうか?食事面のサポートも依頼されてますから』
『…ハンバーグ』
『え?』
『ハンバーグならお子様の君も一緒に食べれるだろ?』
『えーっ!一緒にお夕飯ですか??』
『何だよ、嫌なの?嫌ならいいよ。ルームサービスでも頼むよ。やっぱりもう帰れば?』
『いえ、嫌じゃないですけど…。ハンバーグ好きですし』
『よし!じゃあ任せた!!』
『はぁ』


この人、私に気を使ってくれてるのかな?
すごく感情を表に出す人みたいね。
悪い人じゃなさそうだし…ま、いっか。10日間だもんね。何とかなるわよ。

そっか、10日間・・・敦賀さんのお夕飯作りに行けないけど、大丈夫かしら・・・
べべ別に社さんに依頼されてる訳じゃないけど、心配って言うか何ていうか・・・
そうよ!会えなくて寂しいとかじゃなくてちゃんと食事を摂っているかが心配なのよ!!
決して会いたいとかそんなやましい気持ちじゃなの!後輩として先輩の心配をしてるだけよ!っって誰に言い訳してるのよぉ~~

1人百面相をするキョーコをフェリックスは眺めていた。

赤くなったり青くなったり、忙しい子供だな…。
こんな子供が俺の世話係なんて…今日だけでいいや。



滞在先、先生…父さんと同じホテルの同じ部屋なんだ~。やっぱり社長の知り合いってみんなお金持ちなのねぇ。
ま、そんなこと庶民には関係ないわ。さっ食事作っちゃお。

『じゃ、お食事が出来たらお呼びしますから・・・って何食べてるんですかーっ!』
『ん?お腹すいたから…ポテトチップわさび味。面白い味がする。君も食べる?』
『夕飯作るって言ってる傍から間食なんかして!!ご飯が食べられないでしょーっ!』
『だってお腹がすいたんだもん・・・』
『だもんじゃないです!あと30分ほどで出来ますから待っててくださいっ』

まったくどっちが子供よ!何がお世話よ!子供の面倒を見るの間違いよ!!




うまい…
『なにこのハンバーグ!!超ウマイ!うちのシェフのよりうまい!』

…うちのシェフ…どんだけボンボンなのよ。
でも素直に褒めてもらえて悪い気分じゃないし…嬉しいな。

『あっ!ちゃんと野菜も食べてください!』
『…やだ。ブロッコリーと人参嫌い』
『嫌じゃありません!そんな大きな体を保つにはバランスの良い食事が基本です!きちんと食べましょう!』
『…ナントカゼリーやカロリーなんちゃらを日本から輸入してるから大丈夫』
『それは食事ではありません!!』

なんかこの会話、いつも敦賀さんとしてる気がする。


キョーコは思わずふよっと笑った


とくん


?何だ?俺の心臓おかしい?

『…明日の朝は日本食が食べたい』
『いいですよ?じゃあ楽しみにしておいてくださいね。あと明日はどこを観光したいですか?朝までに考えておいてくださいね?』

キョーコはにっこり笑いかけた


とくんっ


何だ???俺の心臓おかしいかも?

フェリックスは自分の胸に手を当ててキョーコをじっと見つめていた。




つづく





諸々、頑張ります。




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