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   王子は誰だ 3   


アホなオリジナルキャラクターメインでまだ話が続きます。



キョーコとフェリックスは昼食後、銀座に移動し、フェリックスは目に入った高級ブランド店にふらりと入って気ままに物色していた。


あれ…キョーコがまた居ない。どこに行った?


キョロキョロと探すと、入り口近くにディスプレイされた、ワインレッドのドレスを眺めているキョーコを見つけた。

ぷぷっ!やっぱり女の子だな!!服を眺めてる!!
うーん、体のライン強調される綺麗なワンピースドレスだな。
…キョーコには似合わないんじゃないか?もっとふわふわした感じのワンピースのほうが似合うと思うんだけど…


ひゃーっこんな服、どこに来ていくのかしら?
やっぱりパーティとか?よく敦賀さんもパーティに呼ばれてワイドショーとかに出てるものね。

…敦賀さんの隣に立つ女性は、やっぱりこんなドレスの似合う人がお似合いよねぇ…
それに比べて私は…

ディスプレイされたワンピースの奥の壁にはめられた鏡に映る自分を見て落胆する。

女性としての魅力皆無だわ。
もう少し可愛い顔だったり、胸があと2カップ大きかったり…夢見過ぎよっ!せめて1カップでいいや。
大きかったり…何か誇れるものがあれば、卑屈にならずに済むと思うのよね?


『おいっ、キョーコ!ちょっとこっちにおいで』
『?どうしました?』

トコトコとフェリックスがいる店の奥に入っていく。

『ちょっと着てみてご覧?』
『わーっ綺麗な淡いピンクのワンピースですね!…ってどうして私が着るのでしょうか?』
『いいから、いいから!』

キョーコはフィッティングルームに押し込まれた

「なによぉー。こんなワンピース、私に似合うわけないじゃないの!」


そうよ!このワンピースを着てノコノコ出ていった私を、「七五三のお子様だねっ」て笑うつもりね?!
むーかーつーくーっ!!
この部屋からワンピースを着て出るもんか!
…でも試着くらいしてもいいかな?コッソリ着てみても…いいかな?


コンコン
「お着替えはお済でしょうか?」
「はい?」

ガチャ

わわわっ!「肯定のはい」じゃなくて「疑問形のはい?」だったのに!!
まだ終わってないのにぃーっ!


店員がフィッティングルームの中のキョーコを見て微笑む。

「お似合いですよ!どうぞ外の鏡でご覧ください」
「はぁ…」

うーっ
結構な時間をかけて、ワンピースにウットリしてたのね…
出る前につなぎに戻る予定だったのに…

渋々とフィッティングルームを出ると、そこにはワンピースに合わせたピンク色のサンダルが用意され、その先にはフェリックスがソファに座って待っていた。

『うん!やっぱりアッチのドレスよりこっちの方が似合うよ!』
『…ほんとに似合うと思って言ってますか?』
『やっぱり俺の見立ては正しいな。俺天才!』

私を褒めるんじゃなくて自分を褒めるあたり、やっぱり子供だし、面白い人だなぁ。

『じゃ、これもまとめてお願い』
『かしこまりました』

ん?まとめて?

『フェリックスさん、何と何をまとめるんですか?』
『俺の服と君が着てるソレだよ?』

なにサラッとこの人は言ってるんですか!!
さっき見たら値札に数字が6桁ありましたよ?!

『いりません!っていうか私買えません!!』
『?俺が買うから大丈夫だよ。キョーコにプレゼントするよ』

んなっ!

『結構です!私には不要です!分不相応です!』
『俺が見立てたんだから間違いないよ』
『そんなことを言ってるんじゃなくてですね…』『よし!次行こう』
『~~~フェリックスさ~ん、話を聞いてくださいよぉ~~』

なんなのぉーっ!
どうしたらいいのぉーーーっ!


--- 前に敦賀さんに警告された言葉 ---

男が女性に洋服を贈るってことはその女性をどうにかしたいと思ってるって事なんだよ?

…敦賀さん、フェリックスさんは全く違う様子です!この人、単純に楽しんでます!!


「あれ?キョーコじゃねぇか」

振り返ると、目深に帽子を被り、サングラスを掛けた男がいた。

「…ショータロー」


こんなところで会うなんて、今日はやっぱりとんでもない日だわ!変な言いがかりをつけられる前に移動よ!!

『キョーコ、知り合い?』
『知り合いじゃないです!フェリックスさん、行きましょう!』

なんかキョーコの雰囲気が変わったぞ?
それにしてもジャラジャラとシルバーアクセ付けて随分と洒落た男だな?
…キョーコを上から下まで舐めるように…値踏みするように見てるのは気に入らないな。


「挨拶も無しかよ、キョーコ」
「うるさいわねっ急いでるんだから邪魔しないで頂戴」
「急いでるだと?…なんだよそのガイジン」
「だからあんたに関係ないって言ってるじゃない!」
「!おおおおお前らっ、手なんか繋ぎやがって!公衆の面前で何やってんだ!」

だって手を繋いでおかないとフェリックスさんどっか行っちゃうんだもの!
この人の面倒を見るのが社長さんから依頼されたお仕事よ!

「あんたには関係ないでしょ?」
「関係ないだと!キョーコの癖にふざけんなっ!!!」


びくっ


ショータローの怒声に驚き、身が縮んだキョーコをフェリックスは心配そうに見つめた。

キョーコ、どうした?コイツに怯えてるのか?
日本語じゃ何を話してるのか分からないけど…キョーコが怒鳴られて怖がってるのは分かる。


「だいたいお前、デデデートだからって浮かれてそんな服着やがって!似合ってなんかねぇんだよ!
お前みたいな浮かれたバカ女が俺に復讐だなんて100年早いわっ!」
「…さい」
「あ?聞こえねぇよ!」
「うるさいうるさいうるさーい!」

なんでこいつに似合ってないとかバカ女とか言われなきゃいけないのよ!!
さっきまでお姫様になれた気分だった自分がバカみたいじゃないの!
私に似合うはずがないのに!!

ジワリとキョーコの目に涙が浮かんだ。


ガシッ!


「「!!!!!」」


フェリックスはキョーコを抱きしめていた。

『もういいよ!!キョーコ、もうこれ以上傷つかないで?』
「ふぇふぇふぇふぇりっくすさん??」
『キョーコが悲しい顔をすると、なんか分かんないけど、俺も悲しくなるよ!!』
『ね、キョーコ。笑っててよ。キョーコが笑えるようになるにはどうしたらいい?なんか食べる?そうだ、ケーキ食べる?』
『…だから子供じゃありませんって』
『じゃあチョコがいい?それともアイス?…いっそ全部食べる?』
『…ありがとうございます。もう大丈夫です』

フェリックスの腕を解いてちょっと悲しそうに、キョーコはフェリックスに笑いかけた。


どくんっ!!


何だこれ!俺、昨日から絶対にオカシイ!!

ふふ。やっぱりフェリックスさんは私をお子様だって思ってる。
でも、ショータローの攻撃に撃沈した私に気を使ってくれてるのね…ほんとフェリックスさんて、いい人。


「…じゃあね、ショータロー。別にデートじゃないけど、この人の時間がおしいから、もう行くわ」

そうよ、フェリックスさんの日本滞在はあと8日ですもの!こんな私事に付き合わせてなんかいちゃ駄目よ!

『フェリックスさん、買い物の続き、行きましょう!』
『あぁ、行こう』


キョーコとフェリックスはショータローに背を向け、手を繋いで歩き出した。



あいつ!!!
『この人との時間が惜しい』って言ったぞ!(←言ってません)
一体どうなってんだっ!敦賀はどうしたっ!!

そのガイジンと付き合ってるとでもいうのか!?
…まさかお前、敦賀のヤローとそいつ、どっちも手玉に取ってんのか!?


ショーは思考の小部屋に入り込んだ。




つづく。





敦賀さんが出てこない…



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