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   王子は誰だ 5   


最初の妄想では3話だったのです。当初は2話目の予定がここからだなんて…
アホの子フェリックス…恐ろしい子です。




「蓮、おはよーぅ」
「おはようございます、社さん」

あれ?あからさまに昨日より更に機嫌が良いぞ?鼻歌なんか歌っちゃって!

「蓮、昨日はそんなにいいことがあったのか?キョーコちゃんと」
「…別にありませんよ?」

ぷぷーっ!まさか隠してるつもりなの?俳優の癖に隠しきれてないっつーの!

「まぁお前の事だから、些細でちっぽけな幸せを噛みしめてるんだろうけどさ」
「些細って…社さん酷いですね?」
「じゃあ、大きな進展でもあったのか?」
「…些細でちっぽけで悪かったですね。昨日の夜、最上さんが今日の弁当を作ってくれたんですけど、社さんはいらないみたいですね?」
「えぇーっ!いるいる!ロケ弁よりキョーコちゃんの愛情のお裾分け弁当の方がいいよーっ」


***


「はい、カーーット!」
「映像チェックしまーす」

キョーコのドラマ撮影は都内の撮影所で順調に進んでいた。

「ねぇっ!!あそこにいる金髪、ヤバくない?」
「え?どこどこ? うわっ確かにヤバい!」
「なになにー?」
「ほらっマルミー、セットの右奥!背の高い金髪、超イケてると思わない?」
「いやーん。ほんとだーーーっメチャメチャかっこいー!」
「…見たことないけど俳優ですかね? ね、京子さん?」

千織がキョーコに話を振っても、答えが返ってこない。

…あらま、見事にナツが憑いたままなのね。

「映像チェックOK でーす!」
「じゃ、昼にしよう!!再開は1時間後でよろしくー」


OKが出て、待機していたキョーコたちもセットから降りる。

「留美、みんなの分のお弁当取ってくるからみんなで食べよっ!」
「ちょっとごめん。先食べてて?」
「京子さんどうしたんだろう? …ってあのイケメンに向かっていく!!」
「えぇぇ!!」


フェリックスが向かってくるキョーコに大きく手を振った。

『…フェリックスさん、夕方くらいに見に来るんじゃなかったでしたっけ?』
『うーん、なんか朝からソワソワしちゃって来ちゃった!』
『全く…もっと日本滞在を有意義に過ごしてください』
『そんな呆れた顔しなくてもいいじゃないか!Natsuに会いたかったのにっ!』

そうだよ!俺はNatsuに会いたくて日本にまで来たんじゃないか!!
さっきまでウキウキしてたのに、気持ちの風船がフシューッって萎んでいくような…
なんだ、これ。嫌な気分ーーーっ

『んあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ』
「ひゃーーーーっ!!」

自分の気持ちを持て余したフェリックスはキョーコの撫でつけられ、ナツとしてセットされた髪の間に両手の指を入れてグシャグシャにかき乱した。

『なななな何するんですかぁーーー!』
『なんかモヤモヤした!』
『全然意味が分かりません!!』

キョーコは顔を真っ赤にしてボサボサになった髪を元に戻そうと必死だ。

いつものキョーコの顔になった!!

フェリックスは今度は片手でキョーコの頭をワシワシと高速で撫でた。

『なーーーっもうやめてください!』

ぷぅっと頬を膨らませて、涙目で抗議するキョーコ。



キスしたい。




…なんですと?
今、俺の頭の中に何が浮かんだ?…俺、欲求不満なのか?ここ最近女の子に囲まれてないから、こんな子供にまで???


「ねぇ、京子さん!」
「あ、はい薪野さん、どうしました?」
『あっ!カオリだっ』
「きゃーっ!この人、私のこと知ってるぅーっ!ねぇ!このイケメン外国人、京子さんの知り合いなの?」
「ええ。…実は、先日うちの社長さんが撮影現場に乱に…いらした時の、お世話係を依頼された方なんですよ」
「えーーっ!そうだったんだ!!…ねぇ、アッチでその人も一緒にご飯食べない?みんな興味津々なのよ!」

確かに薪野さん、頬をピンクに染めてフェリクスさんを見上げてるし、セットの上でも留美さん達も騒いでいたような…
フェリックスさんって、いわゆるイケメンだったんだ・・・。気が付かなかったわ。

『フェリックスさん、あちらの皆さんが一緒にお食事どうですか?ってお誘いいただいてますけど、どうします?』
『え?…あのかわいい子たち?勿論OKだよ!!』
「OKだそうです。」
「やった!!じゃ、あっちにいるから早く来てね!!」

薪野さんがはしゃいでるなんて、初めて見たかも。

『じゃ、私は自分で作ってきたお弁当があるので、フェリックスさんは私の分のお弁当を食べてください』
『なんで?』
『なんでって…皆さんと同じものを食べた方が楽しくないですか?』
『キョーコの作ったやつが食べたい…』
『はぁ。別にいいですけど…キャラ弁じゃないすよ?』
『えーっ違うの?』

残念そうな顔をするフェリックスにキョーコはくすりと笑った。


コッソリ敦賀さんとお揃いのお弁当を食べるつもりだったんだけどなぁ。…仕方ないか。


***


ガンガンッ!!

テレビ局の楽屋で蓮と社がキョーコのお手製弁当を食べていたその時、乱暴にドアがノックされた。

「収録、早まったのかな?」

蓮と顔を見合わせた後、社が応対に出た。

「はい… なっ…不破君!?」

そこには不貞腐れた顔の尚が立っていた。
キョーコの弁当に舌鼓を打っていた至福の時が一変する。

「…何の用かな?」

蓮は目を細め、あからさまに不快感を露わにした。


やーめーてーっ!不破君帰ってーーーっ!!
この後、蓮はトーク番組に出るんだからっ!
闇の国の蓮さんをお茶の間に届けることになっちゃうからーーーっ


社は心の中で絶叫していた。




つづく。



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