HOME   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト   »  BOOSTシリーズ  »  BOOST 謀略

   スポンサーサイト   


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

   BOOST 謀略   


BOOSTシリーズのあらすじ:キョコさんのオカンの冴菜さんはドSにキョコさんを愛してるって話です。



「うぅっ…敦賀さんの…馬鹿…グスッ」

キョーコは泣きながら蓮のマンションを飛び出した。



仕事を終えた蓮が自宅マンションに戻った時、部屋の電気は消えていた。

キョーコ、来てないのか…
キョーコの温かい気配がないリビングに入り、電気を点けた。

床に何かがばら撒かれている?…朝何か落としたか?
蓮は不審に思いながら、そばに寄ると、ビリビリに破いた何かで文字が作られていた。


『バ カ』


何?どういうこと?
キョーコが作ったの?

「…写真?」

床の文字は、ビリビリに破いた写真で作られていることに気づき、蓮はジグソーパズルの要領で写真を復元した。
そこには…蓮の頬に唇を寄せるモデルが写っていた。


こんな写真、俺持ってないぞ?

顔を顰めて他にも落ちている写真を拾いながら確認すると…


「これは…何?」


それらは、夜、女性をタクシーに蓮がエスコートしているものや、蓮を熱く見つめる女優との距離が異常に近いものやら、複数の女性との関係を匂わせるモノだった。
蓮はそれらのお誘いをすべてを体よくあしらってはいるものの、後を絶たないい。
テーブルには、この写真が入っていただろう封の切られた封筒があった。宛名にキョーコの名前があるだけで、切手や消印は無く、差出人の名前や住所は
一切書かれていなかった。

誰がこんなものをキョーコに!
まさか…これを見てここを飛び出した!?

蓮は驚愕し、すぐさまキョーコに電話をかけたが、電源は切られていた。
キョーコの行きそうな場所に手当たり次第電話をしてもキョーコの行方は分からなかった。

…だるまやに帰ったのか?

一縷の望みをかけて、蓮はキョーコの下宿先、だるまやに向かった。


蓮がだるまやに到着すると、店のドアには『本日臨時休業』の札が掛かっていた。
きっとキョーコは泣きながら帰宅したはず…
キョーコの親代わりである大将に殴られる覚悟で、蓮は店の扉を開いた。


「失礼します」

「待ってたわ、敦賀さん。緊張した顔も凛々しくていいわねぇ」


そこには、カウンター席に座り、ビールを大ジョッキで飲みながら笑顔で蓮を見つめる、キョーコの母親であり、ゴシップ誌『月刊BOOST』の
編集長である、最上冴菜がいた。

「待ってたって…お義母さん…あの写真を送りつけた犯人は貴方ですか!」


大体読めた…
今キョーコは泣いていて…
泣いているキョーコを見てあんなに上機嫌なんだ…。ドSめ。

クソッ そのために俺をダシにしたな!?
蓮は怒りで眩暈がしそうになったが、そこは未来の母。ぐっと我慢した。


「あら、敦賀さんいらっしゃい。本当にキョーコちゃんのお母さん、何考えてるんだろうねぇ」

…女将さん、笑って許しちゃだめですよ?

「全く。母親は歪んでるってのに、アイツはどうしてあんなに真っ直ぐに育ったんだろうな?」

大将!腕組みして感心してないで、そこはキョーコのお母さんに説教でしょう!!

「キョーコちゃんなら2階で泣いてるよ? 敦賀さん、大変だねぇ…。頑張るんだよ?」
「大丈夫です。全部誤解なんです。すぐに誤解を解いてキョーコを安心させます」

そうだ。ドSを構っている暇はない。構えばコッチが喰われる!!

「や、キョーコちゃんの事じゃなくてねぇ…」

女将は歯切れ悪そうに言った後、店に似つかわしくない、どこからか運び込まれた何かの機材を大将と2人、しげしげと眺めていた。

小料理屋の客席に、所狭しと並ぶ場違いなIT機材。冴菜が運び込んだとしか思えない。
蓮もあまり聞きたくはないが、冴菜に尋ねる。

「お義母さん…その大量の機材は一体なんですか?」
「ライブ配信機器だけど、それが何か?」
「一体何を配信しようとしてるんですか…」

冴菜は口角を上げてニヤリと笑い、話し始めた。


「月刊BOOST、スクープ動画配信を始めることにしたの」


…今から一体何を配信する気だ!

「さあ敦賀さん、あなたの演技力が試されるわ」
「どういうことですかっ」

この人の思考が全く読めない!斜め上どころの騒ぎじゃない!!本当にキョーコの親なのか!?

「…分からないの?」

面倒くさそうに冴菜は蓮を見上げ、気を取り直して話を続けた。

「キョーコは本気で恋人に裏切られたと思ってるわ。今、あの子の脳内で自分は悲劇のヒロインよ」
「はぁ、貴方のせいで多分そうなってますね…」

どうしてこんなに嬉々と語るんだ…。

「そこでよ。視聴者は敦賀蓮主演の甘いドラマが見たいの。ハーレク○ーンのような!しかもリアルな!期待してるわよ!!」

好きなものに目を爛々と輝かせるところはキョーコに似てるか?
いや違う、キョーコの輝いた眼はこんなに真っ黒じゃない!ピュアだ!純粋無垢だ!

「何を言ってるんですか!そして何を配信しようというんですっ!!」
「おだまり。キョーコを泣かせたままでも良いの?」「いいわけないでしょう!最初から捏造なんですから!」

ギロリと冴菜は蓮をねめつける。

「捏造だなんて。あんな写真を量産するあなたが悪いんじゃない。あなたのせいでキョーコは泣いてるのよ?何がフェミニストよっ!
ただの勘違い女大量製造マシンよ!そのせいであなたは最愛の彼女を傷つけたのよ!」
「うっ」


…何故だ。俺が悪い気がしてきたぞ?


「さっさとキョーコの誤解を解いてきたら?」
「言われなくても誤解はすぐに解きます」
「さぁ王子様。キョーコのツボをつくメルヘンなストーリーで悪夢からお姫様を助けてあげて?…台本なんか無くてもできるでしょ?一流の俳優なら」

ピクリ

蓮は『一流の俳優』の言葉に反応する。

「敦賀さんならできるはずよ。だってそれが一流の俳優なんだから。出来ないわけが無いわ。だって敦賀蓮だもの!」

冴菜に煽られ、蓮の役者魂に火が付いた。

「やってやりましょう…キョーコを救い出してみせます。…キョーコが夢心地となるような世界を作り出してみせましょう」
「よろしく頼んだわよ?」


蓮は瞳に炎を宿してキョーコのいる二階へと上がって行った。



いつも貴方が綺麗な女性に口説かれているところを見てはウジウジしてるあの子を早いところ安心させてあげて頂戴。

…ついでに有料配信なんだから…蕩けるように甘いのを期待してるわよ?



冴菜は満足げにモニターに映る蓮を見つめていた。




おしまい。





Comment
1. 冴菜様ーッ!
お邪魔致します。
もぅ…貴女様豪邸宅の冴菜カー様がツボで///
脳内アニメはジュリママ同様でお顔が上手く髪で隠れるとか、アングルで見えないとかなんですが(笑)
頑張って蓮さんッ!(о´∀`о)ノ
2. Re:冴菜様ーッ!
>sao様

コメントありがとうございます!
拙宅、雨漏りしてますよー。
こんなわけわからん冴菜さんをツボと言ってくださるあなたが女神様です!!

拙宅の蓮さん、こんな冴菜さんひっくるめてキョコさんを愛してくれるか心配になってきました。
ファイトー。
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

menu    Profile    menu

ナー

Author : ナー

menu    Recent    menu

menu    Counter    menu


キリ番踏まれた方、コメントなどでご連絡ください。
リクエストなぞあれば浮かれてお聞きしちゃいます。

    Since 2014.12.07     

menu    Category    menu

menu    禁無断転載    menu

menu     Link     menu

menu    ブロとも    menu



形而上 愛の唄
美海様が作ってくれた拙宅バナー



menu   WonderfulWorld   menu
Mimi's Worlds  by 美海様 mimi's worlds /STAR星DREAM夢の卵 HEARTハートLOVE愛の卵 From Mr.D * Dear my dare Dears. Love Dreams Eggs ©From far away beyond beautiful sea.

Hop Step Skip Jump !!
  by ゆみーのん様 Hop Step Skip Jump !!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。