HOME   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト  »  BOOSTシリーズ   »  [完]BOOST  »  BOOST 3

   スポンサーサイト   


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

   BOOST 3   


「最上君の母親がゴシップ誌の編集長だったとは…」

ぼそりとつぶやいた椹の声はキョーコの母親…いや、BOOST編集長の耳に届いていた。

「そこっ!ゴシップ誌と一括りにしないで!うちは徹底した張り込み取材を基にスクープをモノにしてるの!
金や権力・圧力に屈しないのがBOOSTよ!金に屈した他誌が追随しないから、真実が嘘にすり替えられてるのよ!
見くびらないで頂戴。」

双眸を光らせて、とぐろを巻く邪悪かつ凶悪な思念をまとわせた冴菜が一気に捲し立てた。

ひぃぃぃぃ~親子だ!間違いようがない!!むしろ最上君のやつより威力がある!!


「じゃ、ショー君との記事、載せるわね」
「やめて!!」
「いいじゃない。ショー君がキョーコの王子様で、いつか王子様と結婚するって言ってたじゃない」
「嫌!!やめてっ!」

キョーコは聞きたくないと両手で耳を覆った。

「確かに昔はショータローに尽くして尽くして尽くすバカ女に成り下がってた。…ホント重りをつけて日本海溝に
沈めてやりたい過去よ!でも今は違うの!!今はっ」
「…今はなに?」

ぐっとお腹に力を込め、真剣な面持ちで母親に向き直ったキョーコは、決意表明するかのように続けた。
「今は、誰かのためにじゃなくて、自分のために新しい自分を生み出して、育ててる途中なの…演技者に、
女優になりたいと心から思っています。この世界で目標とする、偉大な先輩に少しでも近づけるような…」

「偉大な先輩ねぇ…」

ニヤリと微笑む最上君の母親。

「キョーコ、レベル2よ?」

「んなっ!どぉしていぢめレベルがアップするの???」

キョーコはたちまち竦んで青くなっていく。

「ショー君の記事の代わりに、こっちを載せるってパターンもあるわよ?」

ゴソゴソと鞄から取り出した記事を冴菜はキョーコに差し出した。

そこには…
京子が俳優・敦賀蓮の自宅マンションに、ネギのはみ出したスーパーの袋を下げて入っていく写真と共に熱愛の
文字が躍っていた。
『Dark Moon』撮影現場で体調を崩した蓮のひざまくらをし、あまーい空気を漂わせていたこと
『BOX "R"』で京子が身につけているペンダントの石が蓮からのプレゼントであること
バレンタインでは蓮が京子にほっぺチューをおみまいしたこと
さらに蓮の付き人として京子とホテルの一室で数か月を共に過ごし、ホテルを出た蓮の首に噛み跡があったと
記されている。


「なっなっなにこれーーーーーーーーーー!!!」
「むぅ、カモがネギ背負ってを実演するとは…」

社長がニヤニヤと記事とキョーコを見比べていた。


不破との記事には土気色だった顔色が、今度は…耳まで真っ赤になっている??
…明らかに反応が違うぞ?

「蓮が本命か!」

椹が驚いたようにキョーコに尋ねる。

「めめめめめ滅相もございません!!つつつ敦賀さんとほにゃららな関係だなんてありえません!
あっあれは!そう、空腹中枢が壊死している敦賀さんにお食事を作らせていただいただけです!!
それに膝枕だって、体調を崩された敦賀さんが、枕がないと寝られないとおっしゃるのでお貸ししただけです!!
はぅっ!ていうかどうして、ひひひひざまくらとかほほほほほっぺちゅーとか知っているの??誰もいなかった筈よ!」

目を回し、怯えた顔で前後左右を見渡すキョーコはまるで小動物のようだった。

「「事実か」」
「ひーーーーーーーーーーーーーーーっ」
「キョーコ、これでも母親よ。ずっとあなたのことを陰から見守っていたのよ?望遠カメラ、隠しマイク、潜入取材…
記者として身につけた能力を如何なく発揮していたら、本当にスクープが取れちゃった!ていうか?てへ?」
「『てへ?』じゃないです!お母さん、人格まで変わっちゃってます!!!」

「さ、お遊びはこの辺にして。どちらを記事にするか選びなさい」
「…そんなっっ!!…敦賀さんは抱かれたい男ランキングNo.1なんですよ??こんな記事が出たら、私は
世間様に袋叩きにされちゃいます!!!それに地味で色気のない私が敦賀さんの初スクープのお相手だなんて、
敦賀さんにご迷惑です!!」


…大体、熱愛ってなんですか。ちっとも真実なんかじゃない。
敦賀さんが私なんかを好きなはずないじゃない…


「敦賀さんにはきちんとすっ好きな方がいらっしゃって…
私みたいなお子さまは相手にならないんですっ!だからっ、だからこれは捏造なんです!!
私なんか。。うっ…」


ポロポロと涙を流す最上君を恍惚とした顔で笑って眺めている母親…。
更に口に手を当てて身震いまでしている様子に椹は青くなる。


「あぁ、キョーコ、なんて可愛いの!子供の頃と全く変わらないわっ…キョーコ、大好きよっ」



ぞわわわっと全身に鳥肌を立てながら俺は思った。

最上君の母親、、、冴菜のSはドSのS!!!




つづく。





Comment
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する

menu    Profile    menu

ナー

Author : ナー

menu    Recent    menu

menu    Counter    menu


キリ番踏まれた方、コメントなどでご連絡ください。
リクエストなぞあれば浮かれてお聞きしちゃいます。

    Since 2014.12.07     

menu    Category    menu

menu    禁無断転載    menu

menu     Link     menu

menu    ブロとも    menu



形而上 愛の唄
美海様が作ってくれた拙宅バナー



menu   WonderfulWorld   menu
Mimi's Worlds  by 美海様 mimi's worlds /STAR星DREAM夢の卵 HEARTハートLOVE愛の卵 From Mr.D * Dear my dare Dears. Love Dreams Eggs ©From far away beyond beautiful sea.

Hop Step Skip Jump !!
  by ゆみーのん様 Hop Step Skip Jump !!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。