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甘くなれ…。甘くなってくれーっって思いながら書着ましたが、どうでしょう。



うちの子はかわいい。
それはもう、食べちゃいたいくらいに。特に大きな目に涙をため、上目使いで見られた日には理性も吹き飛ぶ。
そんなキョーコの私に縋る姿が見たくて、いつもいぢめてしまうのよ。腕によりをかけて。
…母性のかけらもない仕打ちだけれど、私を求めて泣くキョーコを見ると紙縒りほどの理性はあっさりと
千切れてしまうのよ。


**


「ふえーんっふえぇっ」

怒涛の展開に頭が、気持ちがついていかない。
もう何が何だか分からなくなった私は、ただ子供のように泣きじゃくってしまった。
もしかしたら、泣いた私を見たお母さんがどうにか事を収めてくれるんじゃないかという淡い期待があった。

…だけど現実は残酷で…お母さんは至福の笑顔で私の泣く様を……写真に収めている!!

眩暈がする…

いっそ夢にしてしまおう…お花畑で妖精さんに癒してもらおう…


意識を手放そうと目を閉じたキョーコを、ふわりと大きな腕が抱き留めた。

…あれ?すごく落ち着く…いい香り。お花畑には行けなかったけど、いい夢見れそう…

「最上さん、泣かないで?」
「キョーコちゃーん!還っておいでーーー!」

夢の扉に手をかけたキョーコの目に飛び込んできたのは、ニマニマ笑う社さんと、敦賀さんの神々スマイルだった。

世のお嬢さんたちが一撃で腰砕けになってしまうような眩しさに、蓮に恋心を自覚してしまったキョーコは、
ふにゃりと笑い返した。

うまく笑えたかな?

「…お花畑にお招きありがとうございます」

一瞬で無表情になるなんて…。敦賀さん、お花畑に入れてくれないんですか?
やっぱりうまく笑えなかったのかな。


「お嬢さん、ここは夢の中じゃないよ?それとも夢の中でも俺に会いたがってくれたのかな?」

あれ?神々しさに拍車がかかった気がする?

「それはそうと、この記事なかなかの仕上がりだよね?」

蓮の手には、蓮とキョーコの熱愛記事があった。


キョーコの脳みそがお花畑から一気に現実に帰還する。


「キョーコちゃん、蓮ったらキョーコちゃんのスクープ記事が出るってメールを見てからスランプに陥ったんだよー。
今日の撮影分の最後のシーンだったから良かったけど、NG連発させてさぁ。セリフ噛みまくりで。ぷぷぷっ
見せたかったよー。動揺する敦賀蓮。ぶふーーっ」

社さんはとても楽しそうだけど…私のせいで敦賀さんの仕事に影響が!!
あわわわわわっどうしようどうしようどうしよう~~

「たいっっっへん申し訳ございません!!!!わたくし最上キョーコのせいで、敦賀史上に汚点がっ
それで動揺されてお仕事に影響をきたしてしまわれたんですね!!私のせいで~~~~!」

土下座をしようとしたキョーコを蓮がぎゅっと押さえつける。

「うん。そういう意味じゃないし、土下座はいいから」
「土下座程度でお許しをいただけないのなら、切腹します!見事腹掻っ捌いてお見せします!!
申し訳ございませんが介錯をお願いします!」
「…最上さん、それもいいから」

恐る恐る頭上を見上げると、困った顔の蓮の綺麗な顔が…睫毛が触れるほど近くにあった。
押さえつけられたのが、蓮の胸の中という状況をやっと理解したキョーコは、ボンっと音が出して真っ赤になった。

!!!私いつから敦賀さんの腕の中にいるのぉぉぉぉ

「もう眩暈もおさまったので大丈夫です!!!支えていただいてありがとうございましたっっ」

離そうとしない蓮の腕の中から必死に抜け出そうとイモムシのようにのたうつキョーコを、冴菜は嬉々と写真に
収めていた。

あっ!お母さんを止めようとした社さんを平手で叩いてるーーーーーーっ!!

「最上さん!」

キョーコの視界は回り、蓮の支えがなければ倒れそうな状態だった。

うぅ!しっかりするのよキョーコ!目を回している場合じゃないわ!これじゃあ、あの記事に添える写真が増える
だけじゃない!!
…敦賀さんはこんなにも後輩の私に優しくしてくれるのに、私は足を引っ張ることしかできないなんて。

悔しくて、ジワリとキョーコの大きな瞳に涙が浮かんでくる。

…どうせ足を引っ張るなら、憎いアイツの足を引っ張って道連れにして地獄に堕ちてやる!!


「本当に申し訳ございません!スキャンダルゼロの記録をこのような記事でストップさせるわけには参りません!
お母さん、ショータローとの記事を載せ「最上さん、これは事実ではないね…」」
「へ?」
「ここに書いてある、俺と最上さんの熱愛の記事だよ」


ズキンッ


確かに敦賀さんに好かれてるはずないから事実ではないけれど…
やっぱり敦賀さんへの恋心を認めている私にとって、敦賀さんから否定の言葉を聞くのはつらいな…。

「ハイ・・・・。敦賀さんが私ごときと熱愛だなんて、ちゃんちゃらおかしいです。おへそでお茶が沸かせます。あははは…」

もう自分で何を言ってるかわからなくなってきた…お花畑に還りたい。

あれ?部屋の温度が下がった?

キョーコは身震いして部屋を見渡すと、真っ黒なオーラだだ漏れの冴菜が鬼の形相で蓮を睨みつけていた。


「敦賀さん…あなた、うちの子の事を弄んだということかしら?」


!!!私の恐キョアンテナが3本立った!!!!


「おおおお母さん!弄ぶって!はっ破廉恥です!!!私、弄ばれてません。清らガールです!!」
「俺は最上さんの事が好きだけど、最上さんの気持ちはまだ聞いてないからね。だから熱愛記事は近い未来に
とっておこう?」
「へ?…敦賀さん??」
「それなのに…俺より不破を選ぶなんて許さないよ?俺は最上さんとの記事なら喜んで載せてもらうよ。なんなら
この思いを語ってもいい。
…いや駄目だ。君のどこが好きかなんて語りつくせない。あぁそうか、その記事は置いといて、俺の独占取材なんて
どうですか。俺がどれほど最上さんに片思いしているかを記事にしませんか?その…結納品代わりに?」

「謹んでお受けいたします」

「お母さん!なにさらっと受け取ってるんですか!!それに敦賀さん!全然仰ってる意味が分かりません!
それに何ですか、乙女のように頬を染めて結納……!結納?!!!!!」
「今まで最上さんにストレートに愛を語っても悉くスルーされてきたからね。それを文字にしたら、案外伝わるんじゃ
ないかな?それに…もう手段なんか選ばずに、外堀から埋めるってのもいいよね?」


なっなっ何を仰ってるのでしょう???
敦賀さんが私を好き?いつの間に私は愛を語られてたの?どういうことなの???

そんな素振りあったかしら?と眉間にしわを寄せて考えているキョーコに、やっぱり気づいてなかったかと蓮は苦笑した。


「…母親らしいことなんて今までできなかった分、いい記事書くから。
そうね。あなたの大好きなシンデレラストーリーに仕立てるから…どうか幸せになって…キョーコ?」

ニヤリと笑う冴菜。

「なっ!!!全然心が無い!!!お母さんが私を人間不信に陥れるぅーーーーーーー!」
「キョーコ、レベル3よ。」
「最上さん、幸せになろうね?」



極上の笑顔をたたえる蓮の腕の中でキョーコの思考は停止した。




つづく。





平手打ちされる社さん。ぷっ。私は社さんが大好きです。



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