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   BOOST 見守る者 (中編)   


騒がしい話ですが、おバカ万歳です。



「琴南さん、それより関係者以外立ち入れないはずの事務所内で盗撮やら盗聴やら…。LMEって大丈夫なの?」

千織が片眉を上げて部屋をキョロキョロと見回す。
周りにはロッカーと冷蔵庫と小さなテーブルにパイプ椅子、奥に小さめのソファーが置いてあるだけのシンプルな部室。
これ以上どこを探せばいいのか、と奏江はため息を漏らした。

「仕方ない…。もう一度片っ端からこの部屋を調べるわよっ!!調べ終わったら証拠を突き付けて、主任なり社長なりに報告して対応策を検討してもらいましょう!」
「失礼いたします。」

ガチャリ、と部室のドアが開き、社長の側近であるセバスチャンが入ってきた。

「セバスチャンさん。どうしたんですか? …UFO捜索ですか?」

キョーコが不思議そうにセバスチャンに尋ねた。
それもそのはずで、セバスチャンはアンテナのようなものを張り巡らせた装置を片手に持ち、何かの機器を
肩から下げていた。

「この装置で探すものはUFOではありません。盗聴器などの不正電波を発する電子機器を探索いたします」
「えーっ!!これで分かるの!?」

部室にいた全員がしげしげと装置を眺めた。

「…だったら最初からこれを使えば良かったんじゃない?」
「天宮さん…ホントね…なんか疲れがどっと出てきたわ。…キョーコ。みんなあんたの為に苦労してるんだから、
アイス奢んなさいよ」
「え!モー子さん、アイスは高カロリーで美容の敵だって言ってたのに!!」
「疲れた時の糖分補給よ。それにアイス分のカロリーは消費してるはずだわ。…無駄にね」
「あ、私フォーティーワンのストロベリーチーズケーキが食べたい」
「私はレモンシャーベットね」

各々勝手に食べたいアイスのフレーバーをキョーコに告げる。

「フォーティーワン遠い~!徒歩片道15分かかるよぉー」
「ぶつくさ言わないっ!」
「じゃあ俺も一緒に行くよ。カップル繋ぎして歩くチャンスだし」

蓮が目を細めて笑いながらキョーコに手を差し出す。

「ふぎゃっ!駄目です敦賀さんと一緒に買い物なんて!!今まさに盗聴されてるんですよ?母の思う壺です!!
1人で行ってきます!!」

脱兎のごとくキョーコは1人、買い物に出た。


「…行ったわね。さて、あの子が帰ってくる前に吐いてもらうわよ? セバスチャンさん」
「一体何をでしょうか」

ポーカーフェイスでセバスチャンは受け流す。

「琴南さん、別に問いたださなくてもいいんじゃないかな。ほぼ確定だし?」
「まあ、そうですね。…敦賀さん、笑顔で凶悪って、人気俳優にあるまじき顔になってますよ?Vシネマに
今すぐ出られそうです」
「怒りを抑えてるつもりなんだけど、うまくいかないね。…俺、義理の父を殴りそうだよ」
「ぅおい!蓮やめてくれよ!!」
「良いんじゃないですか?一発くらい殴っても。部室の再調査をしようとしたら、社長の側近がわざわざ
探査機を持ってお出ましだなんて…
今までの会話を聞いてて、残りの盗聴器を見つけるふりをして隠ぺいしようって魂胆だったんじゃないですか?
ほんとサイテーですよねー」

盗聴器を眺めながら千織が言い放つ。

「社長。…いえ、お義父さん。聞いてらっしゃるんですよね?あなたが仕掛けたもの、撤去願えませんかね?
キョーコが帰ってくる前に」


3分後、忍者の衣装を纏ったローリィが部室に現れた。


「セバスーっバレバレじゃないかーっ!!」
「…申し訳ございません」
「いや、お義父さん、セバスチャンさんが悪いんじゃなくて、盗聴器を仕掛けたあなたが悪いんじゃないでしょうか?」
「ぅうっ! だって…だって突然娘が目の前に現れたんだぞ!!どうしたらいいか分からないじゃないか!
それなのにお前みたいな男に引っ掛かって…っていうか蓮、お義父さんって呼ぶな!!」
「…どうでもいいので、キョーコが戻って来て耐えきれないほどの罵詈雑言を浴びる気が無いなら、
仕掛けた盗聴器を外してください」

ジト目で見つめながら奏江がローリィにトドメを刺した。

「次はもっと巧妙に…「こらーっ!!」」


壁に埋め込んだ盗聴器の場所を示し、ローリィはしょんぼりと部室を後にした。


「本当に恐ろしいわね、あの子の両親…。普通壁に穴開ける?電池交換だって必要なんでしょ?…まさか交換の度に壁をほじってたって事?呆れるわよ」
「全く。じゃ、セバスチャンさん、京子さんの母親が仕掛けたものの調査をお願いします」
「かしこまりました」


「………」


探査機は反応しないまま部屋を行き来する。

「この部屋は取りきれたって事かなぁ」

社の言葉に一同が安心しかけたその時、

ピーピーピーピー…

電波をキャッチした探査機からアラーム音が鳴り響いた。
全員に緊張が走る。

探査機の先に、一同は釘付けとなった。


ガチャリ

「ただいまー」

ピー!ピー!ピー!!ピーーーーーーーーーッ

「皆どうしたの??」




つづく。




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